あらすじ
「あなたには、自由に死ぬ権利があります。」――「終末期における自由意志の尊重に関する法律」・通称「希望死法」が成立した近未来。制度を利用し、自ら死を選ぶことにした実祈(みのり)は、希望死を請け負う特別公益福祉法人・オーエフエフにコンタクトを取った。誰にも知らせず、何も遺さず、できるだけ早く――。そう望んでいた実祈だったが、底抜けに明るいオーエフエフの担当職員・御堂(みどう)との交流の中で、少しずつ何かが変わっていき…。「何のために生きていくんだろう?」「長く生きることに何の意味があるんだろう?」現代社会が抱える問いへの、優しくしなやかなひとつの答えを描く、心揺さぶるヒューマンドラマ。
むすびのもりとこよとまじわるみこと
あらすじ
「この世界にあってこの世界ではない場所…」神社の娘として生まれた結衣には、そんな世界に住まう者…「隣人」たちの声を聴き祓う能力があった。彼らの多くはこの世に未練を残して非業の死を遂げた者たち。そして行く先々で彼らが巻き起こす怪奇現象…普段は天真爛漫な高校生、しかしある時は祓い師の巫女として。八百万の隣人たちとの対話や事件、両親やクラスメイトとの交流、そして、恋…それらを通し、少女は次第に大人へと成長していく…!