バズった#PRマンガがめちゃくちゃおもしろいので1冊にまとめてみた!

バズった(大嘘)

バズった#PRマンガがめちゃくちゃおもしろいので1冊にまとめてみた! 星海社
名無し

掲載作品全てを確認した訳ではありませんが、このクチコミを投稿した時点で掲載作品のツイッター上でのいいね、RT数は3~4桁程度の作品ばかりです。掲載された作家陣では一応知名度がある方の若林稔弥やアーノルズはせがわでも1万程度しかありません。この程度でバズったなどというのは無理があります。そもそもバズったというならば、いつ頃の広告で、どういう層に人気が出て、どれだけ見られたかという解説もあって然るべきだと思いますがそういった記述もありません。前述のような実態の伴ってなさもあり詐欺のような印象すら受けます。 そもそも作家連中は総じて広告漫画界隈の実力も知名度も無い、その癖フォロワーだけは数の多い有象無象ばかり。漫画内容も作家によって差はありますがお世辞にも広告として機能してるのか伺わしいクオリティのものばかりで、商品やサービスの紹介にもなって内容な作品ばかりです。広告を出した企業へのマイナスイメージにすらなっている印象を受けます。 そもそも無料で公開されていた広告漫画を纏める意図を不明です。(例によって掲載作品全てを確認したわけではありませんが)現在でも普通に公開されている作品ばかりで、これで公開終了しているならまだ本としての価値もあるのかもしれませんがこの内容ではそういう部分の存在意義すら見いだせません。言うまでもなく広告デザイン集のような本でもないし、得られるものは皆無です。 このような輩がいるおかげで広告漫画というジャンルの心象の悪さにも繋がっているのではないかと感じる一冊です。

往生際の意味を知れ!

市松くん、さり気なくイケメン

往生際の意味を知れ! 米代恭
ゆゆゆ
ゆゆゆ

長いまつげ、サラサラとした髪の毛、読み取れない表情、時々吐露される感情。 お人形さんみたいな容姿だけど、本心見せず要領よく人をあしらう元カノひより。 冴えない雰囲気の青年として描かれているものの、要所要所でさらりとイケメン、元カノへの未練たらたらな元カレ市松くん。 一緒に映画を撮っていたふたりが再会し、元カノが元カレに言った言葉。 「市松君に私の出産記録を撮って欲しいの。」 「だから市松君の精子が欲しい。」  そして認知もいらない、と。 なんてめちゃくちゃな。 OKしないと話は進まないんだけど、まさかのOKして、さらにまさかのシリンジ法を漫画で見ると思わなかった。 若いから、すぐすぐ妊娠しちゃうのかねえ。わからん。 あと、出産でもしもの事態が起こるとか、生まれた子が五体満足前提なのがちょっと気になる。 世の中どうなるかわからないもの。 老婆心働いて、余計なことを考えてしまう。 本編は妹や叔母が出てきて、ひよりの本心が描かれ、これから一体どうなるんだろうというところで3巻へ続く。 2巻無料でなんとなく読んでみたものの、これは無料分で満足できないタイプの漫画だ‥。

数字であそぼ。

「大学への数学」と「大学での数学」は違うと聞く

数字であそぼ。 絹田村子
ゆゆゆ
ゆゆゆ

twitterで以前紹介されているのを見て、気になってた漫画が3巻無料なので手を出しました。 ちなみに登場する先生は、モデルになった先生がいるらしく、京大理学部に通う(った)方々には、「あ、あの先生かな」となるそうです。twitterの紹介を読んだときに知りました。 さて自分が学生だったころ、物理の先生がしばしば使う公式を、方程式から生み出してみせてくれました。 似たような文字を使うのに、さっぱり共通点が見えなかった物理と数学。 漫画「レヴァリアース」のシオンが言っていた、「すべての学問は繋がっている」という言葉が理解できた瞬間でした。 そしてさらに先生が「こんなのは数学の○○先生からしたら、子供の手習いのようなもの。あの人たちは次元が違う」みたいなことを言ったのも覚えています。 物理と数学をつなげる公式をすらすら書いた先生ですら、敵わない次元。 あのころ、ドラマ「古畑任三郎」で、とある公式の証明をめぐる数学者のストーリーを取り扱っていましたが、あのノホホンとした数学教師はそういう次元の方だったんでしょう。 数学をやっていると思ったら、哲学だったりする次元。 本作はそんな次元が違う世界に身を落とすことにした若者たちの物語です。 

メゾン・ド・レインボー

優れた人間観察の賜物 #1巻応援

メゾン・ド・レインボー 榎屋克優 レインボー
兎来栄寿
兎来栄寿

芸人のレインボーさんのコントをコミカライズした異色作です。 今やレインボーさんはYouTubeのチャンネル登録者数も90万人に迫り『おはスタ』などにも出演する大人気芸人です。以前、まだ世間ではそこまで有名ではなかった頃に私がやっていたお店のイベントに何度か足を運んでくださっていました。とても人当たりが良い方々で、オフでのフリートークも面白く、またマンガ愛にも溢れていて、もちろんお二方の努力故なのですが「売れるべくして売れた」という印象が非常に強いです。 『日々ロック』や『ミツコの詩』などがとても好きな身からすると、そんなレインボーさんたちのネタが榎屋克優さんによってコミカライズされるというのは何とも不思議で嬉しいです。 元々、池田さんが「人間図鑑」というものをInstagramでやっていたこともあり、現実に存在しそうなキャラクターを生み出すことにかけては卓抜しているというのは大きな強みです。本作でも、「いるいる!」と思えるような人物たちが躍動しています。 「人間が興味あるのは、結局人間」 と言われることもありますが、そういう意味では人間への観察眼を磨いて練られた芸人さんのネタはストーリーやキャラクターの造型が非常に優れた作品が多いので、こういったコミカライズをしても(恐らく何の予備知識もなしに初めて読む人であっても)十分に楽しめるであろうものが出来上がるんだなぁと感心します。 余談ですが、本作にもポケモンをやっているシーンが登場しますが池田さんがポケカを好きすぎて生まれたポケカをやってる社会人シリーズのネタが個人的に好きです。実在の商品が絡むので許可も必要そうですが、あのネタもマンガでも見てみたい気持ちがあります。