アヤメくんののんびり肉食日誌

理想の大学生活がここにある

アヤメくんののんびり肉食日誌 町麻衣
たか
たか

 アカデミックでとってもお洒落な恋愛漫画。ヒャーッ、たまらん大好き…!!  まずそもそも表紙が良すぎる。図鑑の挿絵を彷彿とさせる、落ち着いた色合いでシンプルなデザイン。超いい... 超洒落てる…!  イギリスからの帰国子女で一言で言うと変なやつのアヤメくんと、青森出身で真面目なギャルの椿ちゃん。もうこの2人の組み合わせだけで最高なのに、みんなお勉強のできる子たちで、恋愛以外ではいっつもワニ洗ったりキリン解体したり化石掘ったりしてるのが面白い。  主人公の椿ちゃんが勉強のためにNYやイギリスなどたくさん海外に行くところも、一緒に世界を旅行している気持ちになれてトキメキます。モンゴルとかテンション上がる…!  みんなでワイワイ化石掘っていたかと思えば、アヤメくんと椿ちゃんの本気の恋愛パートもあって、そしてシンプルな線なんだけど凄まじい色気があるところがたまりません(さすがフィーヤン)。  研究一本で根暗な青春でもなく、恋愛一色で頭カラッポな青春でもない。**「勉強にも打ち込むし、オシャレもするし恋愛もする」**という、まさに『理想の大学生活』を描いた作品。この勉学と恋愛のバランスを取る感覚がなんとなく海外ドラマっぽくてよけいに格好よく感じます。  アヤメくんと椿ちゃんが、どんなエンディングを迎えるのか。終わりは来てほしくないけれど、最後まで楽しみに見守りたいと思います。 http://feelyoung.jp/box/machimai.php

空手小公子 小日向海流

一人の男の成長〜あらゆる格闘技を添えて〜

空手小公子 小日向海流 馬場康誌
たか
たか

 読んだ途端に「戦いてぇ...! 巻藁(まきわら)突きてぇ...!」と、男性ホルモンとアドレナリンの分泌が止まらなくなる漫画。残念ながら巻藁は用意できないので、iTunesでEye of the Tigerをポチって外を走りました、押忍!  物語は体操でオリンピックを目指していたカワイイ顔の主人公・小日向(とヒロイン) が先輩たちに襲われていたところを、楽しそうに人を殴るヤベー男に助けられるところから始まります。助けてもらったあとに、小日向もなぜかそいつに顔面を殴られます(すでに1話から展開がヤバくて最高)。 見た目も中身も爽やかな小日向が、さまざまな格闘技とその個性的な使い手に出会い、血と汗と涙を流しながら本物の空手家となっていく熱い漫画です。  この漫画の何がすごいって、敵も味方もみんな強烈な個性を持っているのに、読んでいて現実の人間のように自然と受け入れられるところがすごい。アメリカ人(青森弁)、男好きブラジリアン柔術使い(♂)、そして忍者。現代が舞台で忍者を扱いきれるというだけで、この漫画のすごさがわかるってものです。  また空手がメインでありながら、薙刀、剣道、柔道、テコンドー、ムエタイ、ボクシングと、あらゆる格闘技が出てくるところもたまりません。小日向の通う大学には100以上の武道・格闘技の部活で作る「百部会」なる超かっこいい組織が存在し、物語の序盤を盛り上げてくれます。  格闘技に全く興味がなくても、登場人物たちの血と汗と涙(文字通り)の努力を目の当たりにし、気づくと夢中で50巻読み切ってしまうメチャクチャ熱い作品です。何かに燃える気持ちを取り戻したいとき、ダイエットのモチベーションを高めたいとき、男性ホルモンが急に必要になとき、ぜひ読んでください! 押忍、失礼します! 〜以下、この漫画の好きなところ〜 ・出てくる女の子がみんな違ったタイプでみんなかわいい ・2000年代前半の懐かしい社会描写(ex.携帯電話) ・主人公に立ちはだかる最強の先輩たちと過去の因縁 ・雑魚ポジションから一人前に成長する同級生 ・巻藁(まきわら)を素手で1000回突く超熱い修行 ・ハチャメチャな大学生活 ・きれいな顔の爽やか主人公が容赦なくボコボコにされる ・最初から絵が上手いのに、後半でもっと洗練される

タッコク!!!

ハイテンションラブコメ卓球漫画

タッコク!!! 福地翼
にわか
にわか

「うえきの法則」福地翼の描いたハイテンション卓球ラブコメ。 10年前にした幼馴染のカコとの結婚を果たすために日本に帰国した主人公、ガクの前に聳え立ったのは「卓球告白法」という卓球狂の総理が制定した国の法律!それは付き合うためには卓球で勝てなければならず、また卓球で敗北すると強制的にカップルにされてしまう、という理不尽なものだった! 早速、ガクは「タッコク」をカコに申し込むが、カコは卓球の腕を磨きに磨いていたため、卓球で手を抜くことが出来なくなってしまっていた! ひ弱なガクは、卓球でカコに勝つために様々なライバル達と闘い、最強のカコを倒して結婚の約束を果たせるか……という話。 めちゃくちゃな設定が多々あるが、物語を通しての伏線となっていたり、作り込まれていて、とても面白い。さすが「うえきの法則」や「サイケまたしても」の作者という感じである。卓球という性質は本来的には地味なものであるが、様々な謎理論卓球の使い手が出てくるため見飽きない。ここらへんも福地翼の本領発揮という感じだ。ちゃんと少年漫画的に熱いシーンがあるのもポイント。何度も手にとってしまう中毒性のある作品だ