社会マンガの感想・レビュー5041件<<185186187188189>>アウトロー質屋物語の特別編がゴラクに登場新宿セブン 奥道則 観月昴マンバ運営【掲載誌】 週刊漫画ゴラクNo.2584(2017年10月13日発売)より連載開始 【代表作】 『カブキの不動』観月昴/奥道則 『テレビノセカイ』奥道則 【公式ページなど】 Webゴラク http://www.nihonbungeisha.co.jp/goraku/goraku/ 奥道則 Twitter https://twitter.com/okumichinori 奥道則 HP http://www.kcv.ne.jp/~oku777/ 大人になっても高木さんは高木さんだったからかい上手の(元)高木さん 山本崇一朗 稲葉光史ひろりんぬ大人になった高木さん(と西方)の話 相変わらずのからかい力で子供を手玉に取ってて(?)あ~高木さんだーって思った。 結婚したのはやはり西方だった。 西方は体育教師で、高木さんは専業主婦なのかな?ストレスで人間がアメーバ状になってしまう世界のバイオホラー粘菌人間ヒトモジ 間瀬元朗名無し※ネタバレを含むクチコミです。感想宇宙兄弟 小山宙哉 セキネシンイチ制作室じろうおもしろい若木民喜新連載のアイドルマンガ キング・オブ・アイドル 若木民喜名無し※ネタバレを含むクチコミです。時空をこえた面白さ霧島嵐児 かざま鋭二霧兵衛良かった点 ・細かいことを気にしているのがバカらしくなるくらいの面白さ ・後半に行けば行くほど大暴れ 総評 ・原作者がいない時のかざま先生はまさに「鎖を噛み切った野獣」の面白さがある怪人二十面相を追う少年探偵・小林と、謎めいた高等遊民・明智が人間の闇を暴き出す、大正ロマンミステリー小林少年と不逞の怪人 上条明峰マンバ運営【掲載誌】 ヤングマガジン2017年No.52(2017年11月27日発売)より連載開始 【代表作】 『SAMURAI DEEPER KYO』 『C0DE:BREAKER』 【公式ページなど】 WEB ヤンマガ http://yanmaga.jp/contents/kobayashishonen/ Twitter https://twitter.com/kamijyo_akimine 島暮らしに憧れてしまうハートヒートアイランドコメディばらかもん ヨシノサツキダーちゃん「ばらかもん」とは方言で「元気もの」という意味だそうな。 書道の話をベースにした「ほのぼの日常系ギャグ」といったマンガでしょうか。日常系というと他にもいろいろありますが(「のんのんびより」や「よつばと!」など)、書道の話が根っこにあることでストーリーが引き締まっている印象です。 書道界の家元の後継ぎ、かつ、若き新鋭として名を馳せていたが、入賞作品をその道の重鎮に酷評されて逆上してしまった「半田清舟」という青年が主人公です。本名は「半田清」。色々悩みを抱えて田舎の島に来るわけですが、天真爛漫純真無垢な「琴石なる」を初めとする島の住人たちと交流することで、次第に荒んだ心が解けていき、少しずつ成長し、書の新しい境地を拓いていきます。そんな成長物語ですが、もう島の生活やパワフルな住人とのやりとりを見ているだけで気持ちがほんわかしてきちゃうのです。荒んだ心も洗われます。 こんな生活を送ってみたいなーという気分になりますよ!マスターの手料理が食べたい深夜食堂 安倍夜郎チョロギ深夜食堂はずっとファンで読み続けてるけど、どの巻も味があってとてもおもしろいです。 一度でいいから、あのカウンターでマスターの作るあの味を食べてみたい!!安部夜郎先生の傑作深夜食堂 安倍夜郎しんいつも美味しそう何がすごい面白いわけではないが取締役平並次郎 新田たつお霧兵衛良かった点 ・いつも通りの新田たつおのマンガの感じでいい 総評 すごい面白いといわけではないが、読み始めるとなぜか最後まで読んでしまった。これが新田たつおの真骨頂だな衝撃の出会いが波乱を起こす、新世代ウーマン・リブ!となりの林檎 山崎紗也夏マンバ運営【掲載誌】 週刊漫画ゴラクNo.2584(2017年10月13日発売)より連載開始 【代表作】 『はだかの林檎』 『ダーリンは55歳』 『サイレーン』 【受賞歴】 『ミス・キャスト』 第28回 ちばてつや賞 ヤング部門 佳作 受賞(鈴木さやか名義) 【公式ページなど】 Web ゴラク http://www.nihonbungeisha.co.jp/goraku/goraku/ Twitter https://twitter.com/sayaka16281伝染病がじわじわと広がっていく様子が丁寧に描かれているリウーを待ちながら 朱戸アオ名無し医療を題材にしたマンガは久しぶりに読みました。 恐怖が身近なところから広がっていって恐ろしいです。 終わり方次第でこの作品の受け止め方が変わりそう。続きが気になります。飛行機・空港の楽しみ方を教えます、イブニング新連載前略 雲の上より 竹本真 猪乙くろ 竹本真なまこデラックス※ネタバレを含むクチコミです。旨い飯を食ったときのリアルな表情がいい孤独のグルメ 谷口ジロー 久住昌之カエル原作の久住昌之のアクの強さを、谷口ジローの絵がうまく中和していい味を出している。 また、旨い飯を食ったときのリアルな表情がいい。1人での食事だから誰かと旨さを分かち合えるわけでもない、そんな微妙な顔。 「親子の絆」という呪縛と祝福『おやこっこ』おやこっこ 武田一義兎来栄寿これを読むと、今自分の周りにいる大事な人を、これから共に寄り添って行く大事な人たちを、今よりも大事にしたくなる。そんな世界と人間への慈愛に満ちたマンガです。それも、ただの綺麗事ではなく、醜さや負の側面をしっかり認めた上で成立させているが故に、強い普遍的な価値を持つヒューマンドラマです。 『GANTZ』や『いぬやしき』の奥浩哉先生の下でアシスタントとして働き、睾丸癌になった経験を実録マンガ化した『さよならタマちゃん』で華々しいデビューを飾った武田一義先生。その武田先生の二作目となるのが、今回紹介する『おやこっこ』です。当然、私も期待に胸を膨らませてイブニングを手に取りました。すると、一話目からありありと良いマンガであることが伝わる出色の出来ではありませんか! ただ、とても素晴らしいマンガであるにも関わらず、正直に言って圧倒的に「売れ感」がありません。『さよならタマちゃん』という話題になった前作がありながら、書店で見掛ける冊数は寂しいものでした。そして、世間でも思ったより話題になっていないように見受けられます。美少女も美女も美少年も美青年も出て来ず、バトルやバイオレンスやエロやグルメ要素もなくひたすら普通の人間の日常的な営みを描く、はっきり言ってしまえば地味なマンガ。しかし、それは裏を返せば老若男女を問わず誰でも読める長所を持つということ。とりわけ、マンガアプリの隆盛で短いページの中に強い刺激のある解りやすい作品が隆盛を極める時代の中で、淡々と人間を文学的に描いて行くこういった作品ももっと評価されるべきだと切実に思います。 連載時から120ページ以上の加筆修正がなされ上下巻として同時刊行された『おやこっこ』。誰が推さなくとも、私は強く推して参りましょう。 **親子という呪縛** 物語の始まりは、関わりを絶っていた実の父の危篤の報。酒乱の父の下と児童養護施設を行ったり来たりしながら育った主人公・孝志は複雑な想いを抱えながら、高校卒業以来十五年ぶりに故郷・北海道の倒れた父親がいる病院へと向かいます。意識を取り戻せるかどうかも定かでなく、無残な姿となった父を見た孝志は―― といった冒頭で始まる『おやこっこ』。「こっこ」とは北海道の方言で子供の意味ですが、単に「親子」と言うより「おやこっこ」と書くことで生じる温かみと柔らかさ。それは、武田一義先生の絵柄が生み出す雰囲気そのもののようです。見た目はかわいい絵柄の『おやこっこ』ですが、序盤からかなりヘヴィなものを投げ掛けて来ます。 どうしようもない生き様に憎しみすら抱き、長年離れて暮らしていた父親。孝志は、「このまま死んでくれれば良い、もう煩わしい想いをしたくないと願うのは間違っているのだろうか?」と妻の亜紀に問います。この重みのあるテーマをこの画風でやるギャップによって、より深い部分にまで浸透する味わいが出ていると言えるでしょう。折角、何とか仕事を安定させ、妻の亜紀と家庭を持つことができて、そのまま何事もなく幸せに暮らせたかもしれない孝志に訪れた問題。厄介な親族との関係性。現代社会でも、それに類する悩みを持つ人は多いでしょう。たった一人の肉親であるなら、仕事を休んだり辞めたり、人付き合いや楽しみを我慢して自分の人生を犠牲にしてでも尽くすべきなのか? たとえ、その人物に酷い仕打ちを受けて殺したいほど深く憎んでいたとしても? 私は、育ててくれたことへの感謝と、人の人生を台無しにする権利とはまた別問題だと思います。それでも、「どんな親でも親は親」という一般的な倫理との齟齬がそこに生まれない訳ではありません。『おやこっこ』でも、結局孝志は父親を放置はしません。しかし、その苦い想いは肯定してくれます。そう思ってしまうこと自体が罪ではないか、と苛まれている人の重石を、亜紀の答えは少しだけ軽くしてくれるでしょう。 私は近年稀なほど『おやこっこ』には感情移入しました。特に肉親との絆というのは、本当に難しいもので……。良い関係が築けているならば何も問題はありませんし、その絆が過酷な世界を渡り行く際に身を守る衣となってくれます。しかし、そうでない場合は半永久的に纏わり付く呪いの縛鎖と化し、心身を蝕み続けます。かつて、私は親への憎しみが有り余って、その血が流れる自分自身もが激しい嫌悪の対象でした。誰から生まれて来るかは選べない、と作中で孝志も言います。実親から生まれ、その遺伝子を宿しているという先天的で不変の事実が私は文字通り死ぬほど耐え難く、同じ世界に存在していることは勿論、生きていることそのものが重苦でした。孝志がそうしたように、物理的に距離を取り時間が流れるのを待つというのが唯一の対処法であったように思います。 因果であるのは、孝志の父親である久志もまた、かつて父親のようにはなるまいと志していたということ。しかし、結果的には自分も父親のように、かつて自分が厭い反面教師としようとした姿そのものになってしまっていたのです。これ、ありますよ。あるんですよ……。絶対にそうはなりたくない、と思っていたのに成長するにつれて気付けば似通ってしまっている。無意識下のしぐさや、考え方、行動がどうしようもなく如実に親子であることを明示してくることが。血の繋がりという逃れられない呪いの強さへの絶望感は、堪らなく悍ましいものがあります。 **親子という祝福** ただ、私と孝志の異なる点として、そして孝志の救いとして、幼い頃の父親との良き記憶があります。孝志は、故郷に近付く道すがら、あるいは故郷での風景やふとした瞬間の中に、過去の想い出が蘇るのを感じます。 > ありがとうって自然に言うのが > かあっこいーオトナなんだぜ > そう > 「ありがとう」 > だぞ それは、記憶の奥底に埋没していたかつての父親の言葉。知らず知らずの内に、父親である久志の教えは孝志の芯に宿っていました。疎ましく思っていた父親でしたが、確かにかつてその父親に「かあっこいー」と憧れを抱き、そうなりたいと願った自分がいました。そして、その父親のお陰で大事な時に「ありがとう」と言えるようになり、またその言葉が言えるからこそ妻に肯定して貰える自分となっていたことに気付きます。 > そうか――俺は十分過ぎるものを与えられていたんだな そう孝志は実感するに至ります。 きっと、人は今を生きている限り、皆十分過ぎるものを与えられているのです。 たとえ親と過ごした時間の記憶が無かったとしても、あるいはどんなに辛い思いをさせられて親を憎んでいるとしても、今自分が存在して生きていることそれ自体が全ての人にとって祝福なのだ、と。生物として最も脆弱な、生まれてから間もなく、物心のつく前の期間。一人では生きて行くことのできない時代を、誰かに守られ支えられ、助けられてきたからこそ今の自分があるのだから。きっと、人は親になって自分で子どもを育てる立場になることで、より強くそれを実感するのでしょう。子どもを生み、守り、育てることがどれだけ大変なことか。かつて自分を育てた人が、自分の為にどれほどの苦労をしてどれほどのものを捧げてどれほどのことをしてくれたのか、ということを。 そして、どれだけくたびれてしまっていても、我が子を胸に抱くその瞬間の喜びだけは何にも増して尊く掛け替えのないものなのだということ。その小さな手のひらを守るためなら、理屈抜きで何でもできてしまうのだろうということ。それは我が事を超えて人間存在全体への大いなる祝福となっているが故に、こんな私にも大きな感動を与えてくれました。私個人の未来にはこんな風に自分の子供を抱きかかえる瞬間は訪れないかもしれませんし、親を許せる日は来ないかもしれませんが、それでも世界にこういった喜びが満ちているならば、それはとても素敵なことだな、と。 人と人との繋がりの中でも、一際強い親子という間柄。その強さが時として仇となり、人を傷付けることがままあります。それでも、もしかしたら決して相容れないと思っていたとしても、少しだけ未来に分かり合える瞬間があるかもしれないということ。その微かな微かな融和が、一個の人間には大いなる救いとなって降り注ぐものなのかもしれません。 そして、やがて来る新しい季節を最後のページの孝志のような、あるいは上下巻の表紙でキャッチボールをし、それを見守る親子たちのような気持ちで迎えられる日が来たら、と祈らずにはいられません。本当に良い表紙で、良いマンガだなぁ、と心から思います。 余談ですが、奥浩哉先生とのエピソードを描いた小噺マンガ(http://www.moae.jp/comic/inuyashiki/2)も面白いので併せてどうぞ。 川沿いにオープンしたカフェで店主と女子高生の交流リバーエンド・カフェ たなか亜希夫マンバ【掲載誌】 漫画アクション2017年15号(2017年7月18日発売)より連載開始 【代表作】 『軍鶏』たなか亜希夫/橋本以蔵 『ボーダー』たなか亜希夫/狩撫麻礼 【公式ページなど】 たなか亜希夫 OFFICIAL WEBSITE http://tanaka-akio.com/ 漫画アクション http://webaction.jp/action/ トリックってお金がかかる金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿 天樹征丸 金成陽三郎 さとうふみや 船津紳平mampuku流行りのスピンオフ漫画ですが、これもなかなか面白いです。事件の舞台裏、犯人たちの悲哀がコミカルに描かれています。 装丁こそ原作「金田一少年」に限りなく寄せていますが、語り口というかテンポは「ハンチョウ」「トネガワ」と最近のTwitter口調(突然の死!!みたいな)とを混ぜ合わせたような軽妙な感じです。 「トリックって金がかかる……!!」などパワーワードが盛りだくさんなところも推せるポイントですね。こんなに面白いマンガがあったのかショート・ピース 小林有吾名無し最近出たマンガですが、1話目は2014年に掲載されています。ずいぶん長い間、単行本にならずようやく出版されて、こうして読むことができました。はじめの方は、よくある読み切り作品といった感じですが、その後の「女優編」「カメラマン編」と話が進むにつれて面白くなっていきます。話の作り方がすごく上手い。こんな面白いマンガがあったのかと驚いたほど。続きが読めるか不安、しかし続きを読みたくなる作品。きりきり亭のぶら雲先生のスピンオフ天上の眼 きくち正太オカムラ『きりきり亭のぶら雲先生』に登場する響幽庵を主人公にしたスピンオフ作品です。響幽庵やその周囲の人々の目を通して「骨董ってこういうものだよ」「職人の生き方ってこうだよ」と人生が語られます。スピンオフですが、単体で読んでも面白いのでオススメです。カフェ夕飯の店長タマタによる華麗すぎる接客TAMATA 茅ヶ崎麻 茅ヶ崎麻名無し【ヤングジャンプ】TAMATA【感想】その熱量の高さには圧倒される火色の文楽 北駒生名無し特に期待をしないで読むと、その熱量に押し潰されそうになる。 昨今、こういう「マイナー分野掘り下げもの」なマンガって増えてきたけど、今まで知らなかった歴史と、熱量と、その歴史に関わってきた人たちの想いの積み重なりとがきちんと表現されてると感じるので、このマンガは成功例って言っていいんじゃないかな。 RPGのように仲間が徐々に増えていくとこも好きです。雑誌休刊で続きが読めないのが辛いボクの手塚治虫先生 古谷三敏霧兵衛良かった点 ・赤塚不二夫と手塚治虫のエピソードが一気に読めていい 総評 ・雑誌休刊で続きが読めないのが本当に辛い。当時のエピソードとかをもっと知りたいサイゼに恨みはないが王様の仕立て屋~フィオリ・ディ・ジラソーレ~ 大河原遁mampuku イタリアを舞台とした、一話完結形式の紳士服漫画。よそ者ではぐれ者の主人公・織部が、他では引き受けてもらえないような難解な案件を高額報酬と引き換えに解決(納品)するという、最近だと闇医者漫画の「バカレイドッグス」なんかが近いかも。 シリーズ通算50巻到達らしいですが全然飽きがこない。スーツに関する蘊蓄がどれも面白く、普段スーツ着ない私でも一着欲しくなってしまいます(織部の仕立て屋にオーダーしたら100万は軽く超えそうなのでちょっと無理w)あと読んでるとマルゲリータ食べたくなりますね。サ○ゼリヤのじゃなくてちゃんとした美味しいやつ。<<185186187188189>>
【掲載誌】 週刊漫画ゴラクNo.2584(2017年10月13日発売)より連載開始 【代表作】 『カブキの不動』観月昴/奥道則 『テレビノセカイ』奥道則 【公式ページなど】 Webゴラク http://www.nihonbungeisha.co.jp/goraku/goraku/ 奥道則 Twitter https://twitter.com/okumichinori 奥道則 HP http://www.kcv.ne.jp/~oku777/