ポプラ社マンガの感想・レビュー2件児童誌で異彩を放った傑作ふしぎ通信 トイレの花子さん 南条アキマサ もぎひろむ 小川京美starstarstarstarstarleonコミックブンブンで連載されたホラーバトル漫画 まず目を見張るのは絵柄の可愛さと巧さ。 一目で当時新人にも関わらずこの作者の絵だと分かるほど、 個性があってそれでいて見せ方や表情も巧い。 バトルの見せ方も迫力だけでなく、サブキャラクターを 上手く生かしたり、仲間たちと戦ったり、時に意外な 決着を付けたりとバリエーションが富んでいるのも素晴らしい。 ストーリーの方も花子さんの武器の謎など丁寧に伏線を貼って 上手く回収したりと原作者も良い仕事しているなと感心した。 2年、せめてあと1年連載が早かったらブンブンの未来も 変わっていたかもしれない、そう思うほどの傑作だった。 単行本未収録入りの新装版と続きをいつまでも待っている。学舎は彼女達のティル・ナ・ノーグひみつの階段 紺野キタあうしぃ@カワイイマンガ酷く疲れた時、懐かしい故郷を思い出す様に、子供の頃読んだ児童小説にまた浸りたくなる様に、私はこの作品に帰りたくなる。 ★★★★★ 歴史ある女子校の、古い校舎、古い寄宿舎。沢山の少女達を見つめて来た其処は、いつしか魂を持ち、少女達に少しずつ関わって来る……そんな大きな付喪神に包まれ、日々を過ごす女学生達の物語。 古い建物の意思によって少女は、時間を遡り、いつの誰とも知れない少女達と出会い、ひとときを過ごして、忘れてゆく。 寂しい子や悲しい子、時に卒業生(特に教師)をも不思議時空に誘い・癒し・温かな気持ちにする。それは今を生きる少女も、将来再びここに帰り・癒される、という可能性でもある。 その学舎は、あらゆる少女のアジールであり、傷ついた魂が帰る場所としての常若の国。少女達にとって「時の止まるそこは、きっと夢の戻り道※」。 複雑に入り乱れる時間軸、奇妙な構成、沢山いて時折見分けられなくなる人物など、何処までもぼんやりした「夢」の様な本作は、読み返せば思い出せる幸福な「夢」である。 ※『二月の丘/zabadak』より引用 ★★info★★ Amazon kindleだと試し読みできるよ!
コミックブンブンで連載されたホラーバトル漫画 まず目を見張るのは絵柄の可愛さと巧さ。 一目で当時新人にも関わらずこの作者の絵だと分かるほど、 個性があってそれでいて見せ方や表情も巧い。 バトルの見せ方も迫力だけでなく、サブキャラクターを 上手く生かしたり、仲間たちと戦ったり、時に意外な 決着を付けたりとバリエーションが富んでいるのも素晴らしい。 ストーリーの方も花子さんの武器の謎など丁寧に伏線を貼って 上手く回収したりと原作者も良い仕事しているなと感心した。 2年、せめてあと1年連載が早かったらブンブンの未来も 変わっていたかもしれない、そう思うほどの傑作だった。 単行本未収録入りの新装版と続きをいつまでも待っている。