千歳ヲチコチ

主人公の名前はチコちゃん

千歳ヲチコチ D・キッサン
ゆゆゆ
ゆゆゆ

平安時代を舞台にした、日常系の漫画です。 平安時代なのに日常とは‥と書いていて思いましたが、ほのぼのまったりしています。 当時からするとちょっと変わった性格の女の子が、お友達あてに出した手紙が、お友達宛に届いていなかったところからストーリーは始まります。 届いてないからと言って大騒ぎするでもなく、「なくなっちゃったのかね、仕方ないね」くらいのノリなのがびっくりです。 他人の手紙を勝手に読んだ男が、「勝手に読んじゃってごめんね」と返事を書くことにもびっくりです。 物語はこの女性側と男性側で分かれて進んでいきます。 Amazonのレビューでは、歴史好きな方々が服装がちゃんとしていると褒めていたり。 ちらと出てきたカードゲームを調べてみたら「偏継」という詳細は不明となってしまった、当時の漢字当て?ゲームだったり。 お姫様は走ったりするのははしたなく思われており、膝立ちで歩いていた話が載っていたり。 勉強になるし、おもしろいし、いやはや凄いなぁと思ってしまいました。 歴史ものは、歴史の転換点など激動さが漫画になりやすいですが、本作のようにほのぼの系もいいですね。

悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~

まさかの中の人による復讐劇

悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~ 白梅ナズナ 紫真依 まきぶろ
ゆゆゆ
ゆゆゆ

いわゆる悪役令嬢転生もので、途中まではよくある断罪されなくなった悪役令嬢コースだったのですが‥最終的にやっぱり断罪コースへ。 心折れた転生した女の子エミの意識は存在がわからなくなり、再びもとの悪役令嬢に戻ります。 ただし、邪神を呼び出すような悪役令嬢レミリアでなく、転生した女の子エミの記憶で愛されて満ち足りた、さらにゲームの展開まで知っている存在となって! レミリアという存在を大切にしてくれたエミのため、貴族社会の仕組みと、エミのチート知識を身に着けた真レミリアはとことん、とことん、あの女に復讐するため駆け回ります。 痛快な悪役快進撃です。 この漫画、転生者エミ以外の学園内の人間はみんな酷くねじ曲がった悪役顔をしています。 中の人がバトンタッチした悪役令嬢レミリアも、エミの笑い方を意識しないとねじ曲がった笑みを浮かべてしまうほどです。 マンガのイラストは美麗で、コマ割りも読みやすく、さらに原作者描き下ろし小説までコミカライズしてくれているサービス精神。 ストーリーもおもしろいのですが、本当に、すごく読みやすくて、見せ方がお上手で、するすると読めてしまいます。 タイトルで、んんー?と思ってしまうかもしれませんが(思いましたが)、これは読んでみてほしい漫画です。

正反対なわたしたち

犬たちも人間たちもかわいい #1巻応援

正反対なわたしたち 夏奈ほの
兎来栄寿
兎来栄寿

初々しい爽やかなラブコメ 100点 犬たちのかわいさ 10000点 優勝です。 元気でパワフルな小型犬・門十郎(ポメラニアン♀)と、おっとりした大型犬・つぶ(ロットワイラー♂)の対照的な2匹。 そして、それぞれの飼い主である男女ふたりもまた対照的な性格で、愛犬を通した交流が始まってから次第に仲良くなっていきます。 うちの子は門ちゃんほど活発ではないものの、同じ女の子の白ポメ飼いとしては、頷けるシーンや共感するシーン多々でチェック不可避の作品でした。 10話の、家に帰ると笑顔で駆け寄ってくる白ポメの姿は、うちの子とそっくりで思わず破顔してしまいました。全体的に、犬の所作がリアルかつ愛情たっぷりに描かれているのが伝わってきます。 家に愛犬がいるから、仕事で理不尽な仕打ちを受けても明日を頑張れるのだというところなども非常に解像度高く描かれています。 「うちの子しか勝たん」、毎日観たい……。 丁度、Twitterでは飼い犬や飼い猫の「#初めて撮った写真」というタグが流行っているようで、思わずうちの子の最初の写真を眺めて長生きしてほしい……と願うことしきりでした。 人間のラブがコメる姿も、非常にかわいく初々しくて、応援したくなるふたりです。つぶちゃんと門ちゃんなら多頭飼いになってもきっと大丈夫だと思うので、末永く幸せになって欲しいです。