花と刺青

花と刺青

「綺麗・・・」思わず感嘆の声を漏らしてしまった『ソレ』は、背中に彫られた大きな刺青でした――。普通のOLとして平穏な暮らしを送っていた咲良(さくら)。突然火災で暮らす部屋を失い、途方に暮れていたが・・・ひょんなことから龍門寺の組長を凶弾から助けてしまう。お礼がしたいと言う組長に屋敷へと連れてこられた彼女は、部屋の修繕の間だけ屋敷に住まわせてもらうことに。 目まぐるしい環境の変化に追いつけない咲良が、偶然見てしまったのは、組の若頭・龍門寺和弥(かずや)の背中に彫られている心奪われるような刺青だった・・・。