山城 航
山城 航
2024/04/02
ネタバレ
ジャンプ暗黒期で育った自分
この作品が大好きなので、連載開始号は大切に保管してあります。 【当時の想い出】 自分が子供の頃読んでいたジャンプは、暗黒期と呼ばれていました。 新連載と打ち切りのサイクルが非常に激しかった時代です。 しかし当時、お金のなかった自分にとっては好都合でした。 巻数の多いワンピースやナルトは、揃えるのが難しかったからです。 そんな中、連載開始したのがこのアイアンナイトでした。 読み切り版の「ゴブリンナイト」で心を掴まれていた自分は、当然この新連載に喜びました。 そして、第一話のクライマックスを呼んだ時の感動は今でも覚えています。 【アイアンナイトの魅力】 本作の魅力は大きく分けて二つあります。 一つは「敵」、もう一つは「終わり方」です。 〈敵〉 敵のバックボーンはほぼ描かれません。 同情の余地はなく、ただの悪党として立ちはだかります。 意思疎通が図れない相手だからこそ、強い恐怖心を抱くんだと思います。 近年のジャンプ漫画ではあまり見かけない演出なので、自分は好きです。 〈終わり方〉 打ち切りとは思えないほど綺麗に終わります。 短編として制作されたと言われても違和感ないほどです。 【最後に】 全3巻なので非常に揃えやすいです。 読み切り版も二本、単行本に載っているので、ifルート的な楽しみ方もできます。 未読の方は、ぜひ読んでみてください。
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