この作品が大好きなので、連載開始号は大切に保管してあります。
【当時の想い出】
自分が子供の頃読んでいたジャンプは、暗黒期と呼ばれていました。
新連載と打ち切りのサイクルが非常に激しかった時代です。
しかし当時、お金のなかった自分にとっては好都合でした。
巻数の多いワンピースやナルトは、揃えるのが難しかったからです。
そんな中、連載開始したのがこのアイアンナイトでした。
読み切り版の「ゴブリンナイト」で心を掴まれていた自分は、当然この新連載に喜びました。
そして、第一話のクライマックスを呼んだ時の感動は今でも覚えています。
【アイアンナイトの魅力】
本作の魅力は大きく分けて二つあります。
一つは「敵」、もう一つは「終わり方」です。
〈敵〉
敵のバックボーンはほぼ描かれません。
同情の余地はなく、ただの悪党として立ちはだかります。
意思疎通が図れない相手だからこそ、強い恐怖心を抱くんだと思います。
近年のジャンプ漫画ではあまり見かけない演出なので、自分は好きです。
〈終わり方〉
打ち切りとは思えないほど綺麗に終わります。
短編として制作されたと言われても違和感ないほどです。
【最後に】
全3巻なので非常に揃えやすいです。
読み切り版も二本、単行本に載っているので、ifルート的な楽しみ方もできます。
未読の方は、ぜひ読んでみてください。