セーフセックス

人肌な温度の可愛いがよくてずっと良くて浸ってられるラブコメ

セーフセックス 森もり子 岩浪れんじ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

なんだか愛おしくなる可愛さをもった大人の男女二人が送る日常系セーフセックスラブコメ。 https://ynjn.jp/title/9993 昨年、ヤングジャンプに掲載された読切版を経て連載化!ということでおめでとうございます! 読切掲載時だけなぜか名前を微妙に変更していたのはお遊びだったんでしょうか、気になるところです。 原作:『ギャルと恐竜』森もり子 改め 森開発 作画:『コーポ・ア・コーポ』岩浪れんじ 改め 岩波海岸(ビーチ) そして連載化してからは元の名前なので、なんでだかちょっとほっとしました。 読切では、男の自宅でセックスしたくて盛り上がってきたけど、部屋にコンドームが見当たらなくて、コンドームを買いに外に出るけどなかなかセックスに辿り着かないという話。 セックスを前にしたもどかしさと、男が素直にあわあわしてる可愛らしさとそれを見て愛でる女の可愛さ、そして焦らすようなからかいを見せる女の余裕さがとっても良いんですよね~。 そして、セックスに辿り着かないその時間、その時間こそを楽しく過ごせるこの二人っていいよね、という気持ちで溢れてきます。 連載では、この読切の2人の居酒屋での出会いから始まります。 やっぱりなかなかセックスしそうでしない、という展開にはなるんですけど、この会話の気持ちよさ、テンポや温度、お互いに可愛いなって思ってる距離感すべてが気持ち良いんですよね。 可愛いなって思うその温度感も、沸騰しそうなものじゃなくて、人肌のぬるま湯な感じのじわ~っていう温度だからずっと浸ってられる良さがあります。 絵もいいんですよ、岩浪れんじさんの。 ちょうど気だるそうというか、肩に力入らず気負ってない感じ。あと愛ちゃんの顔の輪郭が適度にふっくら丸いのが好き。シャープじゃなくて丸みのある顔に、いつも薄く微笑んでる感じが菩薩味があっていい。 おっぱいとかおしりとか、体のラインがめちゃくちゃきれいでエロいのがすごい。 https://twitter.com/iwanamirenji/status/1656524710409306113 これからも見続けていたい二人です。 読切版はこちら https://tonarinoyj.jp/episode/3270296674368099152

緑の予感たち

最高の漫画が始まった予感

緑の予感たち 千葉ミドリ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

なんだこれ…。すごい。好きすぎる。 奇妙で現実的で不思議で具体的な夢を見ているような…読んでるうちに引き込まれて実際に手触りを感じられるような漫画だった。 トーチwebで始まった新連載『緑の予感たち』がちょっとスゴイです。 https://to-ti.in/product/midori-no-yokan 短編連載なので、1つ目「カッパの理髪店」を読んだ現時点での感想になる。 どこかで見覚えがありそうな、誰しも馴染みのありそうな風景。 奇妙でありながらファンタジーと呼ぶには地に足がついていて、日常の延長線上に実在するんじゃないかという感覚がしっかりとある。 唐突、だけど必然。 物語は不思議な冒頭から、リアルなバイト事情、そして煮え切らない男女の恋模様へと、主題と場面がコロコロと変わっていく。 そこがミソかもしれない。 どこが話の軸になるんだろう、誰が主役なんだろうと読んでいくと気付けば登場人物たちのギリギリ読み取れそうな関係性のリアリティに絡めとられ、読者の視点は次に何が起こるのか出来事を素直に追うだけの目になっていく。言葉の端々と表情から読みとろうと夢中になる。 それは、現実の男女の関係性に対して巡らせる思考のはずだった。だったのだが、その真っ只中へ唐突に放り込まれた非現実にかき乱されるも、不思議とこいつが妙にしっくりくる。 それは全くの無関係な非現実ではなく、まさにこの心のありようこそが核になった非現実だったからだ。でたらめだけど、そこにはきっちりと心情の筋が通っている。故に納得できてしまう。 ここに持っていくまでの腕力がすごい。 この話の転がし方、派手じゃないのに予想が付かずに最後まで分からない展開の面白さは、映画『スリービルボード』を彷彿させる。 絵も最高に良かった。 コマの中の線の情報量、線の柔らかさ、微妙な表情の変化、光と影の付け方、全てがこの話にしっくりくる。 短編連載でおそらく不定期掲載なので、単行本になるのは2024年だと思うけど、早くも単行本を買いたい。 読んだあとに、これは持っておきたい…棚に並べたい…手に持ちたい…という所有欲が溢れてくる。

吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
1年以上前
緑の予感たちまた読みたいをしました
人生最大の嘘ついた

嘘から人生一発逆転!で死んだ心と向き合うラブストーリー?

人生最大の嘘ついた 梅サト
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

真面目が取り柄でパッとしなかった芸術家人生の逆転劇であり、偶然の出会いから始まる同居ものラブストーリー!? 30半ばにして画家として花開かず焦ってニューヨークへ行くも「いいひと」として便利に扱われ、いよいよ追い詰められたときにとった行動がなぜか著名クリエイターに評価され、あれよあれよと天才芸術家になってしまった主人公。 しかし、良くも悪くもその一つの嘘から全てが変わっていき…。 https://bigcomics.jp/series/17bc2f08d091b 一発逆転できるビッグウェーブが目の前に来ていたら、評価される対象・行為が真実だろうが偽物だろうが乗っかるしかないのかもしれない。 ただそれが偽物だった場合、真面目な人ほど心が死んでいくが…。 という、まさかの人生逆転の一手を手にした真面目な男の話。 しかしそこには魂はなく、表面的に評価され祭り上げられたことで罪悪感、空虚さが込み上げてくる。人生最大の嘘をついたことで犠牲にしたのは芸術への情熱だった。 ただただ日々を過ごすなかで、非常勤講師を務める大学の食堂の女性と妙な接点を持っていく。 「嘘は嫌い」「嘘はひとの心を殺すから」と語るこの女性との出会いが、果たして主人公の人生にどういった影響を与えるのか、今後が楽しみで仕方がない! 1話ラストでこれは!と思いましたが、恋愛に発展するのかどうかもまだいまの段階では分からないです。 が!楽しみにしてます!!

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