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『360000分の1秒』 10時間に1秒しかない狙撃のチャンス。 成功させるために自身に筋弛緩剤を打ち、 10時間待つゴルゴのプロ根性が凄過ぎる。 顔にムカデが這っても動じないし、いろいろ垂れ流し だろうしなあ。

ゴルゴは無関係な人間をなるべくスナイプに 巻き込まないという信念を持っているみたい なので、ジンネマンを殺せば妊婦は助からないと考え、敢えて待ったのだと思います。 そして、スナイプ前のゴルゴの表情。 依頼人から聞いた標的像と違うな、という 葛藤が感じられて何とも味わい深いです。

『ジンネマンの1時間』 ゴルゴではなく、完全にジンネマンが主人公の話。 直前に交通事故が起こり、スナイプを中断するゴルゴ。 事故を通して、医者としての使命感を取り戻すジンネマン。 しかし、無情にもライフルの引き金が引かれる。 スナイプの結果が描かれない演出にもいろいろ 考えさせられる回でした。

『最後の酒』 余命いくばくもない情報屋に頼まれ、その息子である情報屋と 仕事をするゴルゴ。 自分が選んだ仕事仲間なら、裏切らない限り、信頼して できる限りフォローもするというゴルゴのスタンスが カッコ良過ぎるし、理想の上司と言えると思います。

『ザ・スーパースター』は 内容はうろ覚えですが、ゴルゴが自分を『兎のように臆病』と 称するのが印象に残っています。 『30％の臆病さ』に通じるものがありますね。

初めて読んだ回が 『静かなる記念日』 依頼料として受け取った若者の指輪。 それがゴルゴの依頼料ほどの価値が あったのか？ 真相は定かでは無いけど、ゴルゴにも 義侠心、人の情けがあるのでは？ と推察できるのが面白い。

面白そうな導入ではあるものの、 これって『ハガレン』ですよね？