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両親が営む画材屋「鳥の巣」の娘であるクロエは、地味で人と深く関わるのが少し苦手。それは、癖毛で真っ黒な髪から「鳥の巣に住む?カラス“」と幼少の頃にからかわれたのが原因だった。両親の長期不在により店番をしていたある日、イケメン男性が来店してくる。素敵な雰囲気をまとう彼は、クロエが大好きな冒険小説の挿絵を描いた画家・シグルスだった。どうやら彼は、恋愛小説の挿絵の依頼を受けたきっかけで絵が描けなくなってしまい、「鳥の巣」の特別な絵の具を頼りに来店したという。だけど、両親が不在で渡せる絵の具がなくて…。その時、恋の絵が描けない原因が自分の恋愛経験不足だと考えたシグルスは…クロエに「俺と恋愛をしてほしい」と頼んできて――!?【地味で根暗な画材屋の娘】×【恋愛初心者のイケメン画家】のピュアな甘いラブストーリー!※この作品は『PRIMO Vol.26』に収録されています。重複購入にご注意下さい。
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それなりに成功した女優としての地位を確立した永田美紅。ある日、彼女は有名監督のパーティーに招待され参加することになる。そしてパーティーで筋肉の塊のような、大きな男に遭遇する。「美紅さん、俺です」「え?」「俺だってば」突拍子もなく知りあいかのように接してくる男! 彼は昔、近所に住んでいた翔虎だと名乗るが、きれいに忘れてしまったのか、さっぱり思い出せない。美紅はつい翔虎に連絡すると約束するが、忘れてしまう。「美紅さん、どうして連絡くれないんですか?」数日後、再び訪れた危機。美紅は申し訳ない気持ちから翔虎と夕食を共にすることにした。高級だという牛ホルモンを!そして酒に酔った勢いで自分の些細な成功を大袈裟に自慢した挙句、翔虎を家にあげてしまうのだが…?「やばい。打てとあげられたボールなのに、これを打たなければ打者じゃない」
業界話題の才能・ひの宙子による、十勝が舞台のピアノ少女と母殺しの激情サスペンス! 「わたし、ずっと律っちゃんに会いたかった」律は十年ぶりに小夜との再会を果たした。あの雪の日。母親の失踪。十年間しまいこんできた二人だけの秘密。それを暴こうとする誰かの存在を、小夜が示唆する。律は中学の同窓会のために地元・北海道へ帰省した。しかし、目的は同窓会じゃない。十年前、律が小夜の母親を殺すことを考えて書いていた殺人計画ノートの行方を確かめるために戻ってきたのだ。ノートは当時の担任・沖田が持っているという。思い出話が盛り上がる同窓会の片隅で、律は沖田にノートのことを探っていく。だが、沖田の「警察にはウソをついておいたから」という真相不明な一言が、律の心は激しくかき乱みだされていく。オムニバス短編集『グッド・バイ・プロミネンス』『やがて明日に至る蝉』(祥伝社)が多くの心を揺さぶった著者・ひの宙子が、「月刊アフタヌーン」で初の長編連載に挑むのがこの作品。第1話目は異例の8Pカラー付きでスタートし、『グッド・バイ・プロミネンス』を連載した「FEEL YOUNG」とのコラボ企画も話題となった。