16歳以下の子どもが100人に1人の割合で発症する、原因不明の不思議な症候群――通称、U16症候群。「モノクローム症候群」「テレパシー症候群」「モザイク症候群」……人と異なる特性を抱えて生きる少女たちの、切なくも愛おしく、ときめきにあふれたアオハルが今はじまる――。10代女子の圧倒的支持を受けた、一歩踏み出す勇気がもらえる珠玉の青春ストーリー、待望のコミカライズ!
北斗夜永(ほくとよなが)は5歳になる年に、父親に連れられ「不動財閥」の屋敷を訪れる。そこに居たのは不動家の跡取りである麗しい一卵性双生児・綴(つづり)と語(かたり)だった。見目麗しい外見とは真逆の、気まぐれでサディスティックな双子の「お遊戯相手」として父親に売られて以来13年、夜永は両親の幸せのためと自らに言い聞かせながら寂しい想いを圧し殺して、彼らの「お遊戯」に翻弄されてきた。自分の人生を狂わせた双子への憎悪の念を密かに抱きながら――。だが、大学入学を機に3人暮らしを始めたことをきっかけに、夜永をめぐる綴と語の関係には次第に綻びが生じ始める。そんなある日、夜永の前に八神(やがみ)という男が現れて……。美しい狂気を孕んだ禁断の愛憎ストーリー、ここに開幕。