スローダンスは華やかに
レコード会社に勤める里佳は、謎の人物・久保木悠に興味を抱く。本名や年齢はいっさい非公開、性別すらもわからない。しかし作詞作曲の実力は確かなもので、聴く者の心をとらえて離さない。やがて里佳は2人の男性と知り合い、それぞれと距離を縮めていく。久保木の曲『スローダンスは華やかに』は、不思議な縁を里佳にもたらして……? 家族とのつながりを軸に、揺れ動く感情を追ったラブストーリー。
友だち気分+α
仲良し3人組、沙織・亜衣・杏子。それぞれ社会に出て別々の道を選択している。けれど、杏子以外の2人はいまいち子どもっぽさが抜けきらない。人生も恋愛もまだまだ、これからが本番だと思っている年頃だ。ある日、とある真面目なイベントに参加した彼女たちは、そこで運命的な出会いをすることに。沙織が出会った新聞記者の清水は、口が軽い人気者タイプ。そして、詩人として活躍している沙織の姉をよく知る人物でもあった。複雑な想いを抱きつつも、沙織は彼に魅かれはじめる。一方、行動派の亜衣は恋愛に積極的。いち早く結婚相手になりそうな男性を見つけ、交際を進める。しかし相手が嘘をついていたことがわかってしまい……。女ともだちの関係と、3人それぞれの歩みを描いたセンシティブな群像劇。
ママはAイドル
未婚の母・薫はAVアイドル。7歳の息子・有人(あると)との生活は十分に幸せだった。そして薫の恋人は、同じ《職場》の男優・拓也。拓也は有人に会い、2人の結婚を認めてもらうことを望んでいた。しかし「父親はいらない」と言い切る有人に、薫は会わせるタイミングをなかなか見つけられないでいた。そんな中、ひねり出したのが有人の夏休みを利用した3人での旅行。しかし有人は持ち前の《鼻の良さ》で2人の関係や企みを察知し、拒絶モードに……。3人が《幸せ》になるため、それぞれが歩み始めるその瞬間を描いた、ハートフルな新米《家族》の物語! 巻末には男子校生徒と女教師が繰り広げる禁断のラブストーリー短編「秘密の花園」も収録!
天使の吐息
この春、清光病院の主任看護師となった聖 天使(ひじり・てんし)は、患者から《天使》と呼ばれ、親しまれている。まさに白衣の天使そのものといった彼女であったが……実は「元ヤン」。人の道を逸れそうになったこともあるが、今はまっとうな道を歩いていた。ある日、バイク事故で足を骨折した高田という17歳の少年が入院してくる。しかし若さゆえか、その入院態度はひどく、天使たちは振り回されてばかりであった。そしてついに高田は病院から抜け出し……!? 元ヤン看護師・聖 天使と様々な患者とその家族が織りなす人間模様を描いたハートフル・ストーリー! 巻末には愛のサスペンス短編「親友」も収録!
KALEIDOSCOPE-カレイドスコープ-
駆け出しのカメラマン・佳絵に大仕事が舞い込んだ。世界的大スター、俳優でありモデルのファーン・アシュレーの写真集だ。しかもファーン直々のご指名らしい。だが肝心の初対面でカチコチに固まってしまう佳絵……実は彼の十年来の大ファンだった。佳絵の夢は、彼の写真を撮ることだった! 突然、夢が現実のものとなりファインダーを覗きこみ、シャッターを切る佳絵だったが……。表題作の他、「RA―KU―E―N」、「TALK TO ME」、「キャロッティ・エンジェルス」を収録した、オシャレな大人乙女のためのラブ・ストーリー集!!
七月はKierkegaard(キルケゴール)
図書館司書の公子、詩人の輝夜子、女子大生の新という今道三姉妹。突然やってきた下宿人は、早苗という名の男だった。男の下宿人に戸惑う姉妹であったが、新は早苗の不思議な魅力に、次第にひかれていく。だが公子だけは、早苗に対してよそよそしい態度をとっていた。そして新は公子の部屋で、様々な「自殺の方法」を書きつづったノートを発見してしまう。どうして……!? 早苗の登場で三姉妹の絆と止まっていた時間が動き出す……。表題作の他、「Mobile」も収録。大人の女性のためのハートフル・ラブ・ストーリー!!
しあわせ大家族
武蔵の同級生・修士くんは、学習塾にピアノ、空手、英語と1週間びっちり習い事。友だちと遊ぶ暇もない現代っ子だった。美佐は友だちとの約束を断る修士くんを見かけ、その悲しそうな表情にちょっと胸が痛んだ。ある日、武蔵たちが家で遊んでいると突然、修士くんが遊びに来た。英語の習い事が急にお休みになったと言っていたが……実はズル休み!? 理由がわからず頭を抱える修士ママに、湊の言葉が突き刺さる……。【第6巻のメニュー】習い事と友だち遊び、犬嫌いママのペット騒動、アナログ・ママがホームページを開設!? そして子どもの巣立ち……などなど、大家族・吉田家に日々巻き起こる「騒動」を時にコミカルに、時にハートフルに描いた感動のコミック、ついに最終巻(全6巻)!!
運び屋姫子
本日の依頼人は……以前のストーカー事件以後、彦星運輸の事務員として姫子と同居しながら働いていた清香が、家を出たいと言ってきた。叔母の家が放火され、一人娘の恭子を預からなければならなくなったのだ。結局、姫子の家で預かることになったが、恭子が通う中学の校長が必要以上に恭子母子にすり寄って来る。結局、恭子の母の退院を機に、母子共々、校長の家に住むことになったのだが、恭子の言動に姫子はいいようのない不安を感じ、裏の調査を開始する。……そして事件は起こった!! 彦星運輸の次期社長である彦星姫子の裏の顔は、かつて女暴走族としてならした超武闘派の腕っ節で、女性に害をなす悪を懲らしめる正義の運び屋「織姫運輸」のリーダー! 女性と弱者を救うチーム「織姫運輸」の活躍を描いた社会派ヒューマンミステリー、最終巻(全4巻)!!