クチコミなし
「…セ…シワ…シ…ワセ…シワワセ…」――それが聞こえたら、死は間近。赤い服を着た幽霊が忍び寄り…… 斉木祐也は結婚間近の婚約者・香澄と式場見学に訪れ、そこでプランナーでかつての同級生・松田と再会する。松田から最高の式を約束され、幸せの絶頂を感じていた祐也。そんな中、離れた地元で同級生が事故死したことを知る。一方、謎の指輪を拾った松田―― 会社に置いて帰ったはずの指輪がなぜか鞄の中に入っていて…プレゼントと勘違いした松田の妻・ミサがその指輪を嵌めてしまう。「最近変な気配を感じるの…」恐怖に怯えるミサは松田、祐也の目の前で!!? ヒタヒタと迫りくる幽霊が「シワワセ」と呟く時、誰かが命を落とす…!?
2057年。東京湾に浮かぶ人工都市ヘミスフィアは、”法”が物理的な力となって人々を平等に守る量子AI”XEVEC”システムを導入し、あらゆる不正を一掃した。ヘミスフィアは、”理想郷”。正しい人が正しく報われる、恒久の平和が保証された超法治社会。そう思っていた。あの事件が、起こるまでは――。近未来の街で巻き起こる犯罪に立ち向かえ! 己が正義を勝ち取る為に! 物理的法廷バトル、開廷! 最愛の姉を殺害された女子高生・シムラ深月は、ヘミスフィア内で“法的弱者”から依頼を受けて法務代行するモグリの弁護士・“外法屋”クドウ鎮馬に協力を要請、姉を殺した犯人と思しき“眼帯の男”ミフネ士郎の行方を追う。二人は、ミフネの正体を暴くべく、XEVEC上の情報を自由に閲覧できる“特権”を持つ“ブラウザー”を訪ねるのだが、そこを因縁の敵・ミフネとその仲間たちに急襲され――。