赤くて甘い
歯科医の野田先生は、髪と眼鏡とマスクで常に顔を隠している。 ホストの有朋は、太客を逃す原因となった彼の顔を見てやろうと意気込んでいた。 そんな時、偶然見たマスクの下の素顔。 目が合った瞬間、真っ赤になったその顔は──可愛かった。 赤面症だという先生に、克服するための練習相手を買って出た有朋は……。ヒモなホストが赤面症の歯科医にハマって──。
難聴のせいで周囲と距離を置くようになってしまった大学生の航平は、底抜けに明るい性格の同級生・太一と出会い、少しずつ前向きに変わっていく。そして、いつしか太一に友達以上の想いを寄せるようになった航平は、そのまっすぐな想いを伝え、二人はようやく両思いに……。 新章・リミット編では、自分のやりたいことを見つけ社会人になった太一と、学生生活を送る航平の新生活がスタート!
Red Hood
赤いずきんを仇の印と勘違いされて、人狼のフェンに襲われた魔女殺しのゴルダ。同じく魔女を標的とすると分かり、勘違いの詫びにとゴルダはフェンから口付けを奪った。そうすることで、彼の持つ治癒能力を吸収できるのだ。フェンは番以外とはしないと激怒するが、共に征くのは命を懸けた旅路。襲撃を受け負傷すれば、体液の摂取が必要で──。ウブな人狼×百戦錬磨な赤ずきん、魔女殺しの旅路の行方は──!?
極夜
人間×異界の王 住む世界が異なる二人――それでも、「ずっと傍におります…ずっと二人でおりましょう」人里離れたとある旅寓で働く天野。ここは人間が経営し、異界の“人ならざる者”が利用する不思議な宿だった。そしてある日、その旅寓を訪れた常世の王。高飛車で美しいその王は、学生時代に失踪してしまった天野の幼馴染み・観月に外見がそっくりで……? 以前配信していた「満月の王」に40p以上の大幅加筆修正を加え、「鴆-ジェン-」の番外編31pを収録!!
性格も容姿も平凡で「つまらない男」と評される高校教師の甲太郎。甲太郎の義父で、50過ぎてもどこか色気漂うゲイの庚子。若さと美貌を売りに男をとっかえひっかえしている甲太郎の教え子・小夜谷。年齢も立場もバラバラな3人が甲太郎を中心に繋がっていき――。いくつになっても愛に不器用な男達のラブストーリー!
廃品回収を営む晴仁と桜次郎。晴仁の手は、魔法のように修理を施す。壊れているはずの桜次郎の心さえ、彼の熱い手で背中を抱かれた途端に動き出したほどだ。そんな時、眠る少年の回収を依頼された。蘇るかつての真夏日。あの日、桜次郎は晴仁に廃品として“回収”されて──。
まだ性にも目覚めていない頃、兄・賢太郎が家庭教師の男にいたずらされているところを弟の勇次郎は目撃してしまう。咄嗟に家庭教師を殴り飛ばすも、兄を庇い殴った理由を最後まで口にしなかった勇二郎は、家族から問題児のレッテルを貼られてしまった。事件は二人だけの秘密となったが、それ以来、勇二郎は兄を避けるようになり……。表題作『起こらなかった恋についての物語』(全1話)の他に、『彼らにまつわる2、3の事柄』(全5話)を収録!
拾集・若だんな
“筆おろし”を祈願する小間物屋の若旦那の前に、狛犬の化身だと言う男が現れて!? その他に、浮気性の若旦那と人気役者の痴話喧嘩や、やり手の廻船問屋の旦那に想いを寄せ、酒の勢いで身を任せる茶問屋の若旦那も。粋で健気な若旦那づくし!惚れた腫れたと恋が色づく小咄集。
双極
双子の兄・郁朗は成績トップの優等生で、落ちこぼれの弟・朱也に対して優越感を抱いていた。けれど常に纏わり付く朱也の視線に、以前に言われた「触ってもいい?」という欲を孕んだお願いを思い出す。怯えと苛立ちを感じながら、その視線に追い詰められていく郁朗。ついに朱也を詰るが、彼は生活態度を改める代わりにと、ご褒美の“約束”をねだってきて……。 歪んでしまった双子の“約束”の行方は──。待望の2ndコミックス!
地味で平凡なサラリーマン・ケイは、全てを投げ打って惚れた風俗嬢を借金から救おうとするも、投資に失敗。人生に絶望したまま自殺を図るが死にきれず、次に目を覚ますと、そこはゲイ向け風俗店〈サーカス〉の店内で……!? ワケあり男4人がサーカスで共に暮らし、働き、それぞれの愛や生き方を見つけていく――「どこでだってよき人生は送れるんだよ、心次第さ」注目の新鋭・朝田ねむいの待望の2ndコミックス!
鴆-ジェン-
この国には、鴆(ジェン)という鳥人がいる。有毒の食物を好んで食べ、体内に溜め込んだ“毒”を“色”に変えると、鮮やかで美しい羽根をつくる。毒の強さは鴆の誇りだった。しかし、いつしか人々はその羽根の美しさに魅せられ、より美しい鴆を飼うことをステータスとするようになり……。一番美しい鴆と名高いツァイホンと、かつてツァイホンの毒によって兄を殺されたフェイ将軍。憎しみと愛が交わる人外BL――!
美容専門学生の暢(のぶる)と大地は、寮もクラスもグループも一緒の仲良し同士。しかし、とあることをきっかけに暢は大地のことを友達以上に意識し始めてしまう。素直になれず大地にいじわるばかりしてしまう暢と、そんな暢の本心が分からず不安になる大地。ギクシャクした関係から二人の気持ちは少しずつすれ違っていき……。――「好きかもとか思って、ごめん」ノンケ×ノンケの友情が恋に発展する瞬間を、大注目の新鋭・絵津鼓が描く。
両思いになるまでの暢の大地への態度にはイライラした。 明らかにヤキモチじゃん、とこちらは分かるだけにw でも逆に「好き」って気持ちが表れてたけど大地の気持ちはなんかふわふわしてたな。 暢のこと好きだったの読んでても分からなかったよ。 社会人になったら今度は大地がどうにも女々しい。 暢が誤解されるようなことをやらかしたなら分かるけど、大地が自分で自分の考えに自滅していった感が強い。 まあ暢と違って体が「男」とは違った変化をしているから自分の性別にも迷い、暢のことでも女性には勝てないってのもあって追い込まれてしまったわけだけど。 暢は悪くないけど作田さんは頂けないよ。 踏み留まったけど、リアルならそこから浮気に発展するやつでしょ。 彼氏いるのにアレは非常識。 大地の名前出して大切に守ったのカッコ良かったよ。 山を乗り越えてオープンになった2人がより一層可愛かった。