「あんたたちなんていらないから!」父が交通事故で他界してしまい、継母と取り残されてしまった涼。父が事故に遭ったのは、不登校だった弟のせいだと責め立てる継母に家を追い出されてしまい、亡き母の親戚の家に身を寄せることに…。そこは、東京の外れにある山の中の一軒家。家に向かう道すがら、野生の猿に襲われた涼を助けてくれたのは、居候先の家主・藤條だった。挨拶をするも「俺の善意じゃない」と冷たく突き放す藤條に、帰る場所の無い涼は役に立とうと一生懸命頑張るが、空回りばかり…。けれど、一見冷たく見える藤條の不器用な優しさに、少しづつ涼の気持ちは傾いていって――。
ハニー・テイトは、幼い頃に母親を亡くし父親と2人暮らし。父子はとても仲が良く、ハニーは明るく元気でお転婆な少女だ。母親のような綺麗なバレリーナになれるようにと父親からバレエのレッスンを受けている。だが、ハニーが13歳の時、父親は事故で亡くなってしまう。天涯孤独となったハニーに救いの手を差し伸べたのは、父親の親友、オーソン氏だった。彼は自らが校長を務めるロンドンのオーソン・バレエ・アカデミーにハニーを入学させてくれた。下級クラスで本格的にバレエのレッスンを受ける事になるが、教師のエメリアはなぜか執拗にハニーに辛くあたる。それでも負けずに才能の片りんを見せ始めるハニー。そして発表会を目指すが…!?
人の「死」の描写が苦手でミステリー嫌いの文芸部員・杏蕾(あずら)は、ミステリー作家・辻子那由多に名刺を渡される。昔、学校で起きた心中事件の取材にきたという辻子先生はうさんくさくて、はじめ杏蕾は警戒していたけれど、年が離れた自分を子ども扱いしない飄々とした「大人」の先生に、強く惹かれてしまう。「小説のタイピングのお手伝いをしてくれると嬉しいな」誘われるままに、杏蕾は先生の家を訪ねるが…家の前で辻子先生が女の人とキスをしているのを見てしまい──!?
人の「死」の描写が苦手でミステリー嫌いの文芸部員・杏蕾(あずら)は、ミステリー作家・辻子那由多に名刺を渡される。昔、学校で起きた心中事件の取材にきたという辻子先生はうさんくさくて、はじめ杏蕾は警戒していたけれど、年が離れた自分を子ども扱いしない飄々とした「大人」の先生に、強く惹かれてしまう。「小説のタイピングのお手伝いをしてくれると嬉しいな」誘われるままに、杏蕾は先生の家を訪ねるが…家の前で辻子先生が女の人とキスをしているのを見てしまい──!?【この作品は同タイトルの電子合冊版です。1話-2話の内容が収録収録されています。重複購入にご注意ください。】
日比野先輩から交際を申し込まれて付き合い始めたのは1か月くらい前。親友のナオミが日比野先輩に憧れていることを、あたしは知ってる。でも、あたしも実はひそかに憧れてたから、二つ返事でOKしてしちゃったの。ナオミのことも大好きだけど、この関係のことは、ナオミには言えない……。もやもやしてたら、ナオミと日比野先輩のデート現場に出くわして――!? 女の愛と友情の物語!
あたしの理想は“頼もしい人”。憧れの吉井先輩みたいに、気づかいが出来て、優しくて頼りがいがある人。子供のころから“お隣の泣き虫のシゲちゃん”じゃ、話にならないんだから…。ふとしたきっかけから吉井先輩とつき合えることになって浮かれたあたしだけど、吉井先輩はマエカノの涼子先輩のことがまだ忘れられないみたい。吉井先輩と一緒にいるところをシゲちゃんに見られちゃって……?
「なんでいつもそうやって強がっちゃうのかな、ヨーコさんは」素直じゃないからってフラれたあたしに近づいてきたのは、学年がひとつ下の男のコ。意地を張り続けて失恋の傷を癒せないあたしにやたらとちょっかいをかけてきて…!? そんな中モトカレが「素直でかわいい」後輩とキスしてるのを見ちゃったケド…なんでだろ? それほどショックじゃないや――
15歳、最後の後夜祭…って、せっかく楽しみにしてたのに今年は後夜祭なし!? 後夜祭のいい雰囲気の中で宮坂に告白するつもりだったのに、これじゃ計画が台無しよ! なんてしょんぼりしていたら、宮坂から「オレ達と手ぇ組まないか?」って呼びかけられた。学校中に呼びかけて、後夜祭復活を目指すんだって。宮坂と一緒にいられるなんて嬉しい!! がんばって後夜祭を復活させるぞ!
貧血で倒れて保健室で目覚めたら、隣に男の子がいたの。同じ学年だけど、留年してるから年上なんだって。態度はちょっとそっけないけど、小さい命に優しくて、体が弱いあたしを心配してくれて、みんなが言うほど悪い人じゃない。彼への認識を改めたその日、クラスに編入生がやってくる。編入生がやって来てからというもの、不思議な声があたしの頭の中に響いて……?
「だってオレ達男同士だもん」ヤクザの娘のあたしは、生まれのせいで言葉も乱暴で「かわいい」とは程遠い。おかげで幼なじみの基とは“男友達”みたいなカンケイを続けてる。高校生になっても、基はあたしの部屋に泊まりに来たり、あたしの女物の服着て遊んだりしてる。最近基の隣にいるとドキドキしちゃうけど、何か言って気まずい思いするくらいなら“李央くん”のままでいいの――
大好きな人とやっと両思いになれたと思ったら、彼は引っ越して横浜に行っちゃった!? 彼のことは大好きだし、会いに行くためにアルバイトして、デートもがんばってるけど、離れていると不安になるの。もっと身近でつき合いやすい女の子のほうがいいって思われそうで、彼に気を遣わせたくなくて、怖くて、嘘を……。
どうして男ってみんなグラマーなコが好きなの!? あたしのコンプレックスは貧乳。なのに気になる同級生の拓郎の好みは大きな胸のコ。Hな雑誌で鼻の下伸ばしてるのを見かけるくらいならともかく、部に胸の大きな後輩が入ってきちゃって、それじゃますますあたしの立場が――! 通販で豊胸器具を買っても、牛乳を飲んでも効果がない…部室で拓郎と二人きりになれても、“胸”の準備がまだ……っ!