コーラスの感想・レビュー43件日焼け肌のバーテンダーアルコール 西村しのぶstarstarstarstarstar_borderかしこ神戸の女子大生ミサオは南国でのバカンスが大好きでこんがり焼けた小麦色の肌がチャームポイント。お酒は飲めないけどアルバイトで高級クラブのバーテンダーをしていて、真夜中に帰宅したら玄米ご飯を中心に自炊する自由な生活をしている。 現実的にはこんな女子大生どこにもいないけど、こういう「憧れ」を描いてくれるのが漫画の良さだよな〜と改めて思いました。西村しのぶ先生の作品を初めて読んだけどこの抜け感はクセになりますね。ミサオの友達で美人なユキちゃんの田舎育ちのギャップもよかったな。宝石は気持ちを上げてくれる。原色宝石図鑑 藤田律starstarstarstarstarPom 宝石を売る営業さん達のお話でした。 綺麗な宝石を見ると、心踊る感じはとても分かる。 それにしても即決は難しいであろう宝石を、相手を虜にさせて売ってしまう孤野さんはすごいなと思う。 相手が欲するものを察する力が長けているし、きちんと寄り添っている。 そして、自然にしているからまたすごい。 自分の人生の中で、付けると励みになるもの、色んな思いを持ってそれぞれに寄り添う、また頑張ろうと思える素敵な宝石たち。 自分もいつか付けてみたいし、似合う人間になりたいなと思った作品でした。10年ぶりの新作?!「原色宝石図鑑」 #読切応援原色宝石図鑑 藤田律名無し※ネタバレを含むクチコミです。真逆の二人の関係性がいい!プライド 一条ゆかりstarstarstarstarstarこめつぶお金持ちで優等生の史緒と、裕福に育ったとは言えない萌。生まれも育ちも真逆な二人が歌を通して交わる。ライバル関係でもいい関係を築いていく感じがとても良い。萌が最後やっと自分や母と向き合えて前に進もうとしたときの展開が、、、幸せに生きさせてくださいよと思った。萌が憎めない。人間らしい。 性に真面目に取り組んでる人達ってすごいなと思いました情熱のアレ 花津ハナヨstarstarstarstarstarあいざっくひょんなことから主人公が親がアダルトグッズの問屋に務めることになり、 実際にアダルトグッズの開発などにも携わることになるという設定が新鮮で面白かったです。 憎めないキャラが多く、コメディ要素もたっぷりなので、 「セックスレス」という、意外と重たいテーマも扱っているのですが、 楽しく読めます。 主人公がアダルトグッズを通して、 人としても前向きに変わっていくのも見どころです。 性的なことがメインテーマになっていますが、下品な感じはなく、 寧ろ様々な人のことを考えて、アダルトグッズを作っている人達ってすごいなとも思いました。 ちなみに、 この漫画を通して障がい者の人用に開発されたアダルトグッズがあることを初めて知り、 驚きというか感動しました。 色んな収穫がある漫画だと思います。大学生とは思えない大人の女性の物語。プライド 一条ゆかり名無し1巻読了。 一条ゆかり先生の作品を久しぶりに読んだ。 皆が憧れるお嬢様の麻見史緒。 お金持ちで、上品で美人で、歌も上手く、優しい気持ちの持ち主。 それに対して、貧乏で貪欲で自分がのし上がる為なら、他の人を蹴落としてでも這い上がる、緑川萌。 この女性同士の闘いが今後どうなっていくのか・・・。 男性を絡めた愛情と、駆け引きと、自立した女性になっていくために成長する彼女たちも楽しみ♬思っていたのとは違った・・・。ヤヌスの鏡 メタモルフォセス 宮脇明子starstarstarstarstar干し芋TVで見ていたヤヌスの鏡だと思っていたら違った。 あの2重人格の少女が大人になった話だった。 あの不良少女がどのようにして、こんな妖艶な大人になったのか・・・。 謎は、深まるばかりである。 人気のようだったので読みました原色宝石図鑑 藤田律starstarstarstarstar_border酒チャビン認識間違っていたら本当に失礼なのですが、多分、この作品は一般的にはそこまで知名度がないと思います。会社に100人いたらこの作品を知ってる人が1人いればいい方じゃないでしょうか? ただ、マンバを見ていると、こちらの作品をよく見かけるので、知る人ぞ知る的な名作なのかと思って手に取ってみました。 面白か! 面白いです。人間交差点とか黄昏流星群的な1話完結の人情ものに分類されると思うのですが、そういった作品はけっこう男性向けが多いなか、女性向けに特化しているところが特徴だと思います。 ただ、男性のわたしですらストーリーが面白く感じたので、女性であればもっとハマると思います!!もし来世女性に生まれ変わることがあったら、改めて読み直したいマンガNo.1です!頭の中に色んな人がいる脳内ポイズンベリー 水城せとなstarstarstarstarstar_bordermotomi漫画の設定がすごく面白くていっきに読み進めてしまいます。 脳内のキャラが個性的すぎて、現実世界での恋愛ストーリーが、なかなか入ってこないほど脳内での話がメインなところも、とにかく笑えます。 主人公はなんとも頼りない女の子なんですが、その脳内のキャラクター達がとっても愉快です。 確かに色んな瞬間、タイミングの時って頭の中で色んな自分がいてグルグル考えちゃうなぁ。と思いながら読んでいました。くらもちふさこの隠れた(?)良作月のパルス くらもちふさこstarstarstarstarstarかしこ少女漫画の王道テーマ「運命の出会い」の話ですが、ちょっとオカルトっぽい要素もあったりするので甘々になり過ぎずさっぱりと読めます。 主人公の宇太郎は最近ヘンなものが視えるようになって困っていました。実体のない影のようなものですが、いわゆる霊現象のように体調不良なども起こっていました。しかしある女の子のイメージ浮かぶとそれらは消えるのです。それが運命の相手である月子ですが、実際に2人が出会えるのは物語の終盤。そこに至るまでは宇太郎に片想いする紀(きの)ちゃんが中心になって話が進みます。しかし紀ちゃんは月子の友達でもあるのです…。 王道ロマンチックな運命の出会いにもドキドキするし、実の両親が亡くなっている月子がようやく幸せになれるという展開に感動もしますが、大人になると紀ちゃんの気持ちも無視できなくなりますね。他の脇役キャラもいい味を出してました。 実は初めて読んだくらもちふさこ作品がこの「月のパルス」です。当時は子供すぎて内容をよく理解できてなかったのですが、今改めて読んでみるとすごく好みな話だったので分からないなりに選んでたんだな〜と自分の成長を感じました。 この作品にしかない「優しさ」があります原色宝石図鑑 藤田律starstarstarstarstarかしこ読みながら泣いている。というか自然と涙が出てくる作品です。自分は今のところ悩みもないし幸せ者だなと思っていたのですが、気づかない内に心が疲れていたようで、そういうところをさりげなく自然に労ってくれる優しさがこの作品にはあります。まさに主人公の宝石セールスマン・孤野さんはそういう人で、3巻での彼のセリフ「宝石は生活必需品じゃないし、腹のたしにもならないけど、人の心の中心にポッと灯をともすことができる物。そういう場面が時々あるんだ。」がこの作品の全てを物語っていると思いました。この度は電子書籍で復刊されましたが、ぜひ紙版でも出して欲しいです。ずっと手元に置いておきたいし、色んな人に無理やりにでも読ませたい。読むべき人がたくさんいる作品だと思います。少女漫画家と美容整形医スパイシーピンク 吉住渉名無し少女漫画家と美容整形医の恋愛という異色さに惹かれて読んでみました。なんとなく西原理恵子先生と高須院長が思い浮かんでしまうのは私だけではないはず(笑)。でも美容整形医ならではのエピソードはあんまりなかったなぁ…。少女漫画家の方は割りとありましたが、吉住渉先生の作品らしくそれを全面に出してくる感じではなかったです。ちなみにモデルにした漫画家はいないそう。綺麗にまとまっている全2巻でした。人の優しさって・・・。忘れられない 谷川史子starstarstarstarstar干し芋忘れられない事ってたくさんありますよね。 でも、心で思っている事がほとんどです。 行動に起こすと、いろんな問題に突き当たるから。 それを許してくれる人は、素敵だと思うけど、その人が無理をしている事が分かっていて行動するのは、どうなんだろう? 考えさせられます。 花染町の住人たちが繰り広げる群像劇駅から5分 くらもちふさこかしこ学校内の人間関係だったら色んな漫画でも描かれてますけど、町に暮らす人々が繋がる物語って読んだことなかったな。小学生、主婦、お巡りさん、タクシー運転手、巫女さん…花染町に住んでいる面識がない人たちが自然に繋がっていくのがすごい。自分も町に暮らしていて関わりがないような近所の人とも実は色んなところで繋がってるんだなと実感した。しかも一話完結のエピソードのどれもが粒揃い。もちろん恋の話も素敵だけどそれも人間ドラマの一つのようなものだから男性にも読みやすいと思う。これから続編?スピンオフ?の「花に染む」も読むのでどう発展するのか楽しみ。 単行本派だったから雑誌なんてあんまり買わないのに何故かコーラスを買ったことがあって、それにローラが髪を切って弓を射る話が載っていて、今回10年ぶりくらいに同じエピソードを読んだけどセリフとかコマを自分が鮮明に覚えてることにびっくりした。くらもちふさこは記憶に残る漫画を描くんだなぁ。好きな人→インドの王子様!?ウランバナ 勝田文名無しお寺の隣にある花屋の娘が主人公なんだけど片思いの相手がなんとインドの王子様!ロイヤルマニアのブログ越しに近況テェックするくらいの高嶺の花だけど、実は主人公と王子様は一度だけ面識があって…。 表題作の「ウランバナ」はそんな話です。片思いの相手がインドの王子様っていう突飛さが似合っちゃうのが勝田文作品らしいなって思いました。個人的には次に収録されてる「近くの他人」が好き。ヤングユーに載ってた漫画ってどれも自分好みだな。照れずに読めるロマンティック・ラブコメ!ちくたくぼんぼん 勝田文名無し舞台は昭和初期。主人公の「イワ」は、田舎から東京に住んでいる元女優の叔母のところに女中奉公にやって来ます。おっちょこちょいなイワちゃんが出会ったのは、イケメンで秀才だけど病弱で両親もいない時計屋の「三五」。正反対のような2人ですが、不思議な三五の魅力にだんだんイワちゃんも惹かれていくんです。勝田文先生の可愛らしい絵柄だと、三五の「一週間僕のことだけ考えて」や「僕は君のものだ」という非日常なセリフもクサくなく、とってもロマンティックでいいな〜!と素直に思いました。あんまり活躍しないけど、イワちゃんちのお隣さんが田河水泡先生みたいな漫画家さんっていう設定が地味に好きです。 一条ゆかり先生にとってのプロフェッショナルとはプライド 一条ゆかりstarstarstarstarstarかしこ子供の頃に有閑倶楽部を読んで育ったので一条ゆかり先生が大好きです。大人になってから他の作品も読み始めましたがどれを読んでも面白いし、自分がどれだけ一条ゆかり節に影響されていたか分かりました。 プライドはオペラの話です。生れながら環境と才能に恵まれてプライドが高い主人公と、貧乏育ちでプライドを捨ててでものし上がろうとするライバルが、戦いながら世界的に活躍するオペラ歌手になることを目指します。てっきり一条先生がお好きだからこの題材を選ばれたのかと思っていましたが着想段階では知識ゼロだったそうです。しかも途中でアナログ作画からデジタル作画に移行されたそうですが言われないと気づかないくらい完成度が高いです!これには本当に驚きました! 読むことで一条先生が考える「プロとして仕事をするってどういうことか」と「自分のプライドの正しい磨き方」を教えてもらえます。普通の人に同じような話をされても何も響かないと思うんですけど、やっぱり言葉の重みが違いますね。ごっちゃん愛されストーリーママはテンパリスト 東村アキコPom 東村先生と、その子ごっちゃんの日常漫画。とにかくごっちゃんの可愛さが炸裂している。可愛い。 出産から、子育てまで濃く濃く描いてあるので読み応えもあり。 なによりも東村先生のごっちゃんへの愛情、ごっちゃんのママ大好きさがひしひしと伝わってくる素敵な作品だと思う。表題作の良さもさることながら積極―愛のうた― 谷川史子まるまる2番目に載っているスパイラルホリデイの良さったらすごかった…結婚披露パーティーが始まるまでの数時間、誰が何をしているかを同時進行で描いていて、なかでもとにかく主役のふたりがそれぞれの理由でパーティーに間に合わないんじゃないか?!という状況でドキドキハラハラしっぱなし。最後の集合写真見たらもうみんな幸せになってくれ…と願うしかなかった。。 表紙をよ〜く見ると怪しいことしてる(笑)はてなの花 河内遙名無し結婚3年目でセックスレスになったことを悩んでる専業主婦のヨーコさんの元に子供の頃に大好きだった漫画のキャラクター「なのかちゃん」が現れます。懐かしくなって使わずにとっておいた雑誌の付録を探しているうちに旦那さんが隠していたSMグッズを発見してしまいます。帰宅した旦那さんを問い詰めると忘年会の後に付き合いでそういう店に行ってからハマってしまったらしく、ショックを受けながらもそういうプレイをやってみようとヨーコさんが奮闘するお話です。 半年ぶりに見た旦那さんの身体にはピアスがあったりなかなかのどハマりっぷりだと思いますが、それでも奥さんのことは愛してるんだな…と感じるシーンはあるので嫌いにはならなかったです。慣れないSMプレイをするヨーコさんの姿が子供が遊んでるみたいで悲しいし笑っちゃうし可愛いしで好きでした。旦那さんが通っている店の女王様も登場して三角関係になっていくのも面白かったです。河内遙先生のちょっとアブノーマルな話が好きなので大満足でした!人として大切なことを教えてくれる漫画まっすぐにいこう。 きらnyae※ネタバレを含むクチコミです。ドラマシリーズ『α』出演者4人の物語+α―プラスアルファ― くらもちふさこ名無し「α―アルファ―」と「+α―プラスアルファ―」は二つで一つのような作品ですが単体で読んでも面白いです。 ドラマシリーズ『α』を演じるキャスト4人の物語。主人公は大物俳優の父を持つ二世女優の三神妃子。最初は自分でも親の七光りであることに引け目を感じていましたが徐々に才能を発揮しています。作品を演じるごとに共演者の天水キリに惹かれていきますが、最終的に妃子の片思いだけでなく、もっと巧妙な四角関係の物語であることも分かり読み応えがあります。「α」と「+α」を交互に読んでいくと妃子の演技力も上がっているように感じるので面白いです。 一話完結の物語でもあり劇中劇でもあるα―アルファ― くらもちふさこ名無し「α―アルファ―」と「+α―プラスアルファ―」は二つで一つのような作品ですが単体で読んでも面白いです。 「α」はくらもちふさこ先生らしい学園モノだけでなくファンタジーやSFなど、様々なストーリーが一話完結の形で描かれています。実は、それらは4人のキャストが演じている劇中劇という形のオムニバスなのです。「+α」では演者としてではない素の4人の物語を読むことが出来る、とても面白い構造になっています。連載は「α」を描き終えた後に「+α」を描かれたようですが、最初の単行本は一話ごと交互に収録される形で発売されたようです。どういう読み方をしても楽しいなと思いました。一条ゆかり作品には珍しい天然ボケな主人公天使のツラノカワ 一条ゆかり名無し牧師さんの一人娘の美花ちゃんはとっても信心深かったけど、婚約者に浮気されたのと同じ日に空き巣に全財産を盗まれたことに絶望して「もう神様なんて信じない!」と生き方を変える決心をします。それからは生活が一転して交友関係も華やかになりますが、超天然…よく言えば天真爛漫な美花ちゃんに全員振り回されちゃうラブコメディーです。 この作品が掲載されたマンガ雑誌「コーラス」は一条ゆかり先生の為に創刊されたと聞いたことがあります。いわば看板作家ですよね。この作品を読みながら自分はストーリーよりも一条ゆかりを楽しんでいるんだということに気づきました。美男美女のキャラクター、豪華な舞台、印象的なセリフ…これらは一条先生の美意識だけでなく、読者を喜ばせたいというサービス精神の賜物なんですね。やはり少女マンガ界にとって唯一無二の存在だなということを再認識しました。<<12>>
神戸の女子大生ミサオは南国でのバカンスが大好きでこんがり焼けた小麦色の肌がチャームポイント。お酒は飲めないけどアルバイトで高級クラブのバーテンダーをしていて、真夜中に帰宅したら玄米ご飯を中心に自炊する自由な生活をしている。 現実的にはこんな女子大生どこにもいないけど、こういう「憧れ」を描いてくれるのが漫画の良さだよな〜と改めて思いました。西村しのぶ先生の作品を初めて読んだけどこの抜け感はクセになりますね。ミサオの友達で美人なユキちゃんの田舎育ちのギャップもよかったな。