ダ・ヴィンチブックスの感想・レビュー1件時代に埋もれてしまった天才画家の半生ジェリコー 中原たか穂ななしドラクロワの「民衆を導く自由の女神」は誰でも知っている名画ですが、それ以前に衝撃的な作品を描いてスキャンダルを巻き起こした画家がいました。それがこの漫画の主人公・ジェリコーです。彼は自分がフランス革命後のいわゆる終わった時代に生まれてしまったことを苦々しく思っていました。だからこそショッキングな事件を題材にして人間の本質に迫ることで革命を起こそうとしたのです。死体をアトリエに置いて描いていたというエピソードからもその本気が伝わると思います。ダ・ヴィンチ連載だけあって文学作品のような高尚さがありましたが、全1巻なので読みやすかったです。
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」は誰でも知っている名画ですが、それ以前に衝撃的な作品を描いてスキャンダルを巻き起こした画家がいました。それがこの漫画の主人公・ジェリコーです。彼は自分がフランス革命後のいわゆる終わった時代に生まれてしまったことを苦々しく思っていました。だからこそショッキングな事件を題材にして人間の本質に迫ることで革命を起こそうとしたのです。死体をアトリエに置いて描いていたというエピソードからもその本気が伝わると思います。ダ・ヴィンチ連載だけあって文学作品のような高尚さがありましたが、全1巻なので読みやすかったです。