Souffleの感想・レビュー8件がんと、人生と向き合う #1巻応援おはよう、おやすみ、また明日。 御前モカstarstarstarstarstar兎来栄寿『CREWでございます!』シリーズの御前モカさんによる新作です。フィクションではありますが、一家全員ががん患者であることは本当で、ご自身の闘病経験を元にして描かれているそうです。 主人公の独身女性・秋山紅葉が、がんで五年生存率50%を宣告され闘病していくという内容になっています。 皆さんは、もしも同じように宣告されたとしたら、どうするでしょうか? なかなか母親に切り出すことができなかったり、友人に伝えたら心無い言葉をSNS経由で刺されたり、読んでいて胸が圧搾されるような気持ちになります。10話の122Pなど、思わず嗚咽が漏れました。 それでも、同じ病室の杏子さんのように素晴らしい人との出逢いも生きている限り存在します。 杏子さんの言葉であったり、改めてその境遇になってからいろいろな物事を見つめ直したりすることを通して、今まで抑圧されていたものや苦しみからの解放が得られる瞬間もあり、そこは祝福したくなります。 私もなかなか自分のために生きられず人に譲ってばかりな部分があるので、紅葉がたまには自分のために生きようとするシーンなども全力で応援したくなります。 がんは日本人の死因としては1位ですし、私も大概睡眠や命を削って生きてきたので30代でがんになる『断腸亭にちじょう』などを読んでいてもまったく他人事に感じられません。いつか遠くないときに、自分や周りの人に訪れるかもしれない。 そうなったときに知っておくべきことや心構えとして持っておくべきことはたくさんあり、備えとして読んでおいて損はない作品です。それ以上に人生における大切なものも、ここにはたくさんあります。 そして、私は『CREWでございます!』や『おはよう、おやすみ、また明日。』のような素晴らしいマンガを描いてくださった御前モカさんに感謝しています。どうかひとつでも多くの笑顔がありますように。かわぐちかいじファン必読の制作秘話 #1巻応援かいじくんちのニラコさん カワグチニラコstarstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。トマトスープ先生の可愛さと残酷さ天幕のジャードゥーガル トマトスープさいろくダンピア〜も読んでて素晴らしく可愛かったし、何よりこの時代(というか文明)の野蛮さに現実が見える。 そんな中でも崇高であれ、尊さを知ろうとする彼女らはとても魅力的で、今はとても恵まれているなとも思いつつ、文明なんてなくても幸せだった気がしてくる。読みやすい天幕のジャードゥーガル トマトスープ名無し絵柄がデフォルメチックでアーティスティックだからでしょうか!読みやすくてわかりやすい! こんなに文化が違う所の話はなかなか頭に入りづらいはずなのに不思議です。 話もちゃんと大人向け、説得力あります。 おすすめ次の巻が気になる!早く読みたい!天幕のジャードゥーガル トマトスープstarstarstarstarstarこめつぶ2023年話題作!という本屋さんのポップがあって結構推されていたので気になったこちら! 設定が13世紀のモンゴル帝国。 ファーティマがこれまで培ってきた知恵や元々の地頭の良さをこれから発揮していくのか~!と思うと次巻が楽しみ! 日本史は愚か、世界史なんて全く理解できていない私ですが、13世紀のモンゴル帝国が舞台ということもあり、 歴史も自然に知れてその当時の世界観も知れるので、面白みが増します!このマンガがすごい第1位!!天幕のジャードゥーガル トマトスープかしこオンナ編第1位を受賞されていたので読んでみました!第一印象は「王様ランキングみたいなマンガかな〜(キャラクターっぽい絵柄だけどテーマが深い)?」でしたが、読んでみて世界情勢なんかを考えると天幕のジャードゥーガルは更に身につまされる話だなと思いました。平々凡々と生きてると知らない方が幸せなこともあるよな〜なんて思っちゃうこともあるんですが、やっぱりピンチな時に自分を助けてくれるのは知識ですね。勉強せねば!2巻からは王位継承問題で波乱の展開が起きそうなので続きがめちゃくちゃ気になります。久しぶりの先が気になりすぎるマンガ天幕のジャードゥーガル トマトスープstarstarstarstarstar_border酒チャビンとにかく読んでいて先が気になるというか、ワクワク感が止まらなかったです。 まだ1巻ですが、舞台はチンギスハーンの時代のモンゴル帝国周辺で、主人公はホラズム出身の奴隷の少女。1巻では主人公がモンゴル帝国と接点を持つあたりで終了しますが、これからどういう物語になっていくんだろう!!!!というワクワクが止まらないです!早く続きが読みたい!!! ちょうど北方謙三の「チンギス紀」を読んでいて、モンゴル帝国に並々ならぬ興味を持っていたということを差し引いてもすごく名作になっていく予感がしてます!笑顔で闘う少女のモンゴル帝国史 #1巻応援天幕のジャードゥーガル トマトスープあうしぃ@カワイイマンガ屈辱の中で少女は、溢れる怒りを抑えて笑う。その時彼女は歴史物語の主人公として、闇の魅力を放つ。 虐げられた者の歴史を、強烈に印象付ける。イランで学者家系の家に奴隷として連れてこられた少女は、そこを失いモンゴルに送られ、王子の妻に仕える。いつも大切な基盤を奪われながら、移動先で厚遇されてしまう彼女の尊厳は、複雑に引き裂かれている。 悲しみ、強い怒り、嫉妬。そんな彼女の暗さを押し込めたしたたかな笑顔に、心臓を掴まれる。 彼女を支えるのは学問。それは人生の指針でもあり、出世の道具でもあり、知らない世界への好奇心。数学や科学をモンゴルに持ち込む彼女が何を起こすのか……揺れるモンゴル帝国で彼女の心も、かなり大きく揺れ動きそうな予感がある。
『CREWでございます!』シリーズの御前モカさんによる新作です。フィクションではありますが、一家全員ががん患者であることは本当で、ご自身の闘病経験を元にして描かれているそうです。 主人公の独身女性・秋山紅葉が、がんで五年生存率50%を宣告され闘病していくという内容になっています。 皆さんは、もしも同じように宣告されたとしたら、どうするでしょうか? なかなか母親に切り出すことができなかったり、友人に伝えたら心無い言葉をSNS経由で刺されたり、読んでいて胸が圧搾されるような気持ちになります。10話の122Pなど、思わず嗚咽が漏れました。 それでも、同じ病室の杏子さんのように素晴らしい人との出逢いも生きている限り存在します。 杏子さんの言葉であったり、改めてその境遇になってからいろいろな物事を見つめ直したりすることを通して、今まで抑圧されていたものや苦しみからの解放が得られる瞬間もあり、そこは祝福したくなります。 私もなかなか自分のために生きられず人に譲ってばかりな部分があるので、紅葉がたまには自分のために生きようとするシーンなども全力で応援したくなります。 がんは日本人の死因としては1位ですし、私も大概睡眠や命を削って生きてきたので30代でがんになる『断腸亭にちじょう』などを読んでいてもまったく他人事に感じられません。いつか遠くないときに、自分や周りの人に訪れるかもしれない。 そうなったときに知っておくべきことや心構えとして持っておくべきことはたくさんあり、備えとして読んでおいて損はない作品です。それ以上に人生における大切なものも、ここにはたくさんあります。 そして、私は『CREWでございます!』や『おはよう、おやすみ、また明日。』のような素晴らしいマンガを描いてくださった御前モカさんに感謝しています。どうかひとつでも多くの笑顔がありますように。