COMIC FUZの感想・レビュー35件<<12>>オカシな私に、踏み込んでよ #1巻応援百合SMでふたりの気持ちはつながりますか? みらあうしぃ@カワイイマンガSM漫画としては、例えばスパンキングを見せておいてからのソフトな首輪束縛といった誘導や、各話間の注意書きやTipsにリアリティが……あるのかなぁ、私も成人漫画かビデオ位でしか知らないので……。 しかしここに複雑な「百合」関係性を織り込んで、特殊性癖を切ないドラマにして、心に刻み付けて来る。 登場人物は ●初恋相手に再会した高校生・更紗(S) ●更紗の1歳年上で初恋相手・澪(?) ●更紗の妹の中学生・桃乃(M) ●桃乃の級友でクラス委員・立花(?) とある事情から、短い期間で澪との関係を構築したい更紗。更紗と澪が近づく事で暇になった桃乃と、不真面目な桃乃を更生させたい立花。 描かれるのは「相手に踏み込みたい、何とか繋がりたい」という切実さ。それがSMプレイに込めて伝えられる時、昂る感情はエロスと噛み合い、巨大感情へと育って行く。 真摯さとインモラル、甘い恋とエグい性欲。そんな相反する物、あなたには無いか?と突き付けてくる。私と本気で繋がる気なら、私の中の異常性に踏み込んでよ、と。 (SMとしてはソフトだが)肉体的にも精神的にも痛々しい描写達。しかしこの痛みでしか、伝わらない感情がそこにはあった。生口島JKの釣り×自転車ライフ #1巻応援しまなみくるくる 多平優香あうしぃ@カワイイマンガ尾道市に属する生口島(いくちじま)に引っ越してきた自転車好きのみかは、釣りをしているみうと出会う。不思議な因縁で巡り合う二人が、釣りを通じて意気投合し、自転車×釣りに興じる日々のお話は、始終明るく楽しげ。 この明るさ、舞台の生口島にも要因がありそう。瀬戸内海に浮かぶこの島は、レモンの産地でサイクリングも盛ん。島全体で現代アートを展示していたりと、楽しそうな所。 海は美しく、釣りには最高のロケーション。みうの家の古い日本家屋の珍しさや島のちょっとした食習慣など面白い。そしてそれらを素直に楽しむみかに、次第に打ち解けて行くちょっと内向的なみうの関係性も、既にいい感じ!これからの展開が楽しみ♪寒がりに雪 吉近イチstarstarstarstarstar干し芋普通、女の子が寒がりで、男の子が暑がりの事が多いけど、・・・。 雪は、平熱が、37.4度って微熱でしょ?! 幼馴染の男女っていつ頃からお互いのを大人として意識し始めるのだろう? 無意識を意識し始めるその瞬間の、驚きと初々しさが、これから始まるって感じが楽しみな作品。綺麗な表紙してるだろ?コメディなんだぜ、これで。 #1巻応援寒がりに雪 吉近イチsogor25成績が悪すぎて知り合いが誰もいない高校に進学することになった柴倉雪。それでも普通の楽しい高校生活が待っていると思っていた彼女の目の前に現れたのは幼馴染の古枝三郎。成績が良いのになぜか雪と同じ学校に進学した三郎は極度の寒がりで、事あるごとに雪に接近してきて暖を取ろうとする。そんな三郎と彼を遠慮なく力で振り払う雪とのドタバタ学園ラブコメ。 表紙だけ見るとクールな雰囲気の作品なんだけど、実際には三郎は初手から教室に足湯を持ち込んだり雪から叩かれた場所の熱感で暖を取ったりするし、一方の雪も三郎を突き放すためならビンタも肘鉄もヘッドバットも辞さないという、シュールなセンスがハジケまくりのコメディ中心の作品。そう思ってよく見てみると主人公2人の名前から思いっきり狙ってるっぽい。 ・古枝三郎…"ふるえ(震え)だ さぶ(寒)ろう ・柴倉雪…"しばく(シバく)"ら ゆき(=冷たい) 両方ボケで両方ツッコミ、そんな2人の普通じゃない日常から目が離せない。 1巻まで読了 これは良いムチムチ具合…Lv1魔王とワンルーム勇者 toufu名無しムチムチした女子(魔王)ともうくたびれてしまったおっさん(元勇者)というあるある設定ですが読んでみると面白い! なんというか独特なテンポ感がくせになりますね、これは!! おっさん勇者がただくたびれているだけでなくてちゃんとゴリゴリに強いとこがミソだと思います! 魔族もセーラー服だったりハイレグのメガネだったりビール片手に全裸で走り回ったり、、オッサン臭のする漫画ですがそこがたまらないやさぐれ勇者が魔王と再起を図る…のか!?Lv1魔王とワンルーム勇者 toufuANAGUMA人類の宿敵だった魔王が弱体化して蘇り、10年のあいだにやさぐれた勇者に喝を入れるため同居することに!スピード感! ファンタジー世界ですが舞台設定はほぼ現代の日本。なので勇者マックスがワンルームのアパートで自堕落生活を送ってたり、近所の公園で酒かっくらったりする姿が拝めます。 人類を救った英雄も敵が居なくなったあとはお役御免で、世間からワイドショーのコンテンツとして消費されているのがなんだかリアル。嫌気が差したマックスは表舞台から姿を消しています。 一方かつての仲間レオは今や敵対国家のリーダーになっており、もうひとりの仲間フレッドからレオを倒すため再び戦うよう依頼(脅迫)されたり…マックスの持つ力がパワーバランスを左右する…とみなは信じているようす。ドタバタの日常を送る魔王と勇者の生活に次第に不穏な陰謀の姿が見え隠れし始めるのはなかなかスリリングです。 マックスも勇者の矜持を捨てたわけではなく一本芯の通った男です。彼がレオとの戦いを通じて、魔王との関係やヒーローとしてのあり方にどう答えを出すのか見届けたいです。ゆるキャン△ゆるキャン△ あfろ名無しこの作品はテレビアニメやドラマにもなって好評ですが、人気が高いのもよくわかります。まず、キャンプをテーマにしている設定がユニーク。そして、キャンプに夢中になる主人公が年頃の女の子たち、というのもユニーク。これまでアウトドアというと、一般的には男性の趣味という先入観がありますよね。今、流行りのソロキャンプなどは特にです。でも、この作品の中では、高校生の女の子たちがキャンプの面白さに目覚め、ひとりでもグループでも臆することなく、春夏秋冬、いつでもキャンプに出かけてしまう。漫画とは言え、そんな彼女たちの勇気やフットワークの軽さも羨ましく、爽快感すら感じます。また、キャンプ場での出来事やハプニングばかりでなく、キャンプへ行く前のワクワク感や、キャンプを通じて出逢った友情なども描かれていて、ストーリー性も豊かです。現実には、女子高校生だけのキャンプ、女性のソロキャンプは危険性も伴い、その実行は難しいと思いますが、この漫画を読むことでキャンプ場の空気感を楽しむこともできるので、キャンプに興味のある人はもちろん、決まり切った日常に少々飽きて、非日常的なひと時を味わいたい人もぜひ読んでみて欲しいです。 高齢者介護施設を舞台にしたヒューマンドラマ虹色ケアハウス【限定エピソード付き】 ともびきまなつ名無しひょんなことがきっかけで、ケアハウスで高齢者のケアをすることになった青年の話。けっこう所々でキュンとしてしまいました。高齢者施設で働く人々のいろいろなドタバタが涙あり感動ありで勉強になります。内容は少し硬いですが、高齢者のこういった介護施設がますます増えていく中、介護業界を取り巻く環境を知るのに良いマンガかと。キャンプ愛に満ちたアンソロゆるキャン△アンソロジーコミック アンソロジー名無しそれぞれの作者がゆるキャン△はもちろんのことキャンプ愛を強く持ってるのが伝わってよかった。 スローループを描いている、うちのまいこ先生の『ドリンクバー』は楽しそうだから一度はやってみたい。あとは絵が上手くって旅慣れ感っていうのに着目した凡竜先生の作品とかも好きだった。でもやっぱkashmir先生が流石だなぁ……。最後まで楽しめました!女子高生×キャンプ だけじゃないゆるキャン△ あfろさいろく一気にメジャーに行き過ぎたか…思ったよりマンバで話題になっていないなと思ってしまった。 久しぶりに新刊を読んで、やっぱり好きだなーと。 なでしこのお姉ちゃん推しなのだけど同志はいないものかと。 ゆるキャン△のいいとこは実際にキャンプ行くときに役に立つ情報が割とマジであるところと、線が細くて和やかで穏やかな空気で日本という土地の真の価値を教えてくれる(キャンパー向けに)ところ。 あと原付とかチャリとかでソロキャンプするのも簡単に出来るよーに見えるのでトライしてみようという気持ちにさせてくれるところも素晴らしい。 実際時期さえ間違わなければ楽しい経験としてハマる人は多いだろうし、私も複数回行ったしキャンプ興味ない人にこそ読んでほしいなー ポプテピと覇権を争うダークホースゆるキャン△ あfろmampukuアニメの出来が素晴らしいので読んでみたら漫画も素晴らしかった! キャラクター萌えを控えめにナチュラルに、背景や食べ物などの絵と併せて雰囲気が最高。 前期アニメの少女終末旅行を少し思い出す空気感の良さだが、画面の雰囲気がちょっと違うかな。今風に線がスッキリしていて見やすいがしっかり描き込まれてもいるので満足度高い。いい意味できららっぽくない。<<12>>
SM漫画としては、例えばスパンキングを見せておいてからのソフトな首輪束縛といった誘導や、各話間の注意書きやTipsにリアリティが……あるのかなぁ、私も成人漫画かビデオ位でしか知らないので……。 しかしここに複雑な「百合」関係性を織り込んで、特殊性癖を切ないドラマにして、心に刻み付けて来る。 登場人物は ●初恋相手に再会した高校生・更紗(S) ●更紗の1歳年上で初恋相手・澪(?) ●更紗の妹の中学生・桃乃(M) ●桃乃の級友でクラス委員・立花(?) とある事情から、短い期間で澪との関係を構築したい更紗。更紗と澪が近づく事で暇になった桃乃と、不真面目な桃乃を更生させたい立花。 描かれるのは「相手に踏み込みたい、何とか繋がりたい」という切実さ。それがSMプレイに込めて伝えられる時、昂る感情はエロスと噛み合い、巨大感情へと育って行く。 真摯さとインモラル、甘い恋とエグい性欲。そんな相反する物、あなたには無いか?と突き付けてくる。私と本気で繋がる気なら、私の中の異常性に踏み込んでよ、と。 (SMとしてはソフトだが)肉体的にも精神的にも痛々しい描写達。しかしこの痛みでしか、伝わらない感情がそこにはあった。