概要
「時事漫画」や「東京パック」の主筆として活躍していた漫画家・北沢楽天(1876-1955)は政治や庶民の暮らしを「風刺漫画」で時に鋭く、時にユーモラスに描き、人気を博しました。国民が公共のサービス等の経費として国や地方公共団体に納める「税金」。それは現代においても誰もが納めるものではありますが、負担は小さくありません。かつて日本は明治時代の地租改正以来、様々な租税を国民に課し、近代国家として歩んできましたが、当時の人々にとっても負担は小さくはありませんでした。本展では、楽天などが描く明治から昭和にかけての税金にまつわる風刺漫画を通じ、庶民の悩みや大変さが当時も今も変わらぬことを共感し、楽しんでいただければ幸いです。