ネバーエンディング・ウィークエンド

ドイツに行った気分で #1巻応援

ネバーエンディング・ウィークエンド 座紀光倫
兎来栄寿
兎来栄寿

『少年の残響』や『ヒーロー探偵ニック』の座紀光倫さんの新作です。 筆者が実際に大人になってから3ヶ月のドイツ留学をし、ハイデルベルクで生活した実体験やドイツ各地への取材によって描かれる、ドイツを舞台にしたロードムービー的な作品です。 24000枚以上のマイセン磁器タイルを張り合わせた長大な壁画「君主の行列」が有名なドレスデン城であったり、ライプツィヒの中央駅やメードラー・パッサージュなど有名な観光名所も数多く描かれていきます。読んでいるだけでも、ドイツ旅行をしている気分になれて楽しい作品です。そして、旅といえばモノだけでなく人との出会い。旅先で出会うからこそ、普段は話さない・話せないことでも語れてしまう不思議。座紀光倫さんは『少年の残響』のときから変わらず少年の描き方が良いなと思います。彼らがこの旅を通してどのように変化していくのか、成長していくのか、目的は果たせるのか。楽しみです。 なお、単行本だとあとがきマンガが8ページもあり、しかもかなり赤裸々で面白く良い内容でしたので、こちらだけでもお薦めしたいです。『少年の残響』が連載終了となってしまっていたのと時を同じくして結婚を前提に人生で生まれて初めてお付き合いをしていた方にフラれてしまったことで失意のどん底に陥ってしまっていたという筆者が、人生を大きく変えることになった海外旅行のお話となっています。 2022年には、来場者7万5千人のアニメイベントも行われたということで、ドイツでもアニメ・マンガが大人気で嬉しいですね。この作品も、ドイツ語に翻訳されて現地の方々にも楽しまれてほしいですね。 余談ですが、私は『聖闘士星矢』や『ジョジョ』や『ARIA』、それとミッフィーちゃんが好きすぎてヨーロッパ旅行に行った際にはギリシャとイタリアとオランダを最優先にしてしまいましたが、ドイツも非常に行きたい国の1つでスケジュールにめぼしいところはピックアップしていました。シェーンブルクの古城ホテルであったり、筆者も旅行に行ったというノイシュヴァンシュタイン城は人生で一度は行きたい場所です。そして、ビールを飲みながら焼きたてのパンやカリーブルストを食べたいです。

わたし中学生から統合失調症やってます。 水色ともちゃんのつれづれ日記

「100人に一人」が『統合失調症』(精神病)

わたし中学生から統合失調症やってます。 水色ともちゃんのつれづれ日記 成重竜一郎 ともよ
名無し

作者自身が「統合失調症」である『水色ともちゃん』は脳が疲れやすい患者の方でも読みやすいように工夫されています。 そして、何より面白い! もちろん、当事者以外の方が読んでも楽しめ、学びになると思います。 <試し読み> https://booklive.jp/product/index/title_id/20019908/vol_no/001 <ブログ版(パイロット) 試し読み> https://note.com/tomoyomoto/n/nb78693ac9766 【題名の続き】 → 患者は日本では約100万人。 (未だ発症原因不解明) では、大事件などでネットやニュースで話題になる人たちは世間に溢れているのか? 答えは「NO」。 その、ほとんどが「陰性症状」で自宅療養中の”一見”ニート・引きこもり。 Q:毎日、一日中、ネットやゲーム、漫画を楽しんでる? A:できません。 脳が酷く疲れやすい上、ドーパミン(やる気成分)が出にくいので、寝転がってボーッと過ごす毎日。(「陰性症状」の“あくまで”私の場合(※1)↓) 「娯楽」でも体調の良い時しか楽しめません。 Q:統合失調症は「精神病」。カウンセリングや心のケアで治るんじゃないの? A:「脳の」神経障害なので薬で治療します。 再発(「陽性症状」)しやすいので(主にストレスが原因)、薬は”一生”飲み続けなければいけません。 また、一度壊れた脳は回復はしても完治はしません。 社会復帰できるまでに回復した状態を「完治」ではなく『寛解 かんかい』(安定した状態)と呼びます。(※将来、“再発”もありえます。) ・統合失調症の症状は"100人十色"(※1)です。が、主に「陽性症状」と「陰性症状」に分けられます。 「統合失調症」の一般的なイメージは『陽性症状』。 (妄想・幻聴・盗聴、ストーカー被害、極度な興奮、他) 特に「暴れる、通り魔的殺人」等は、 これは”ごく一部”の酷い「陽性症状」の影響で、極度に興奮、妄想、錯乱し、自分をコントロールできなくなってしまった人たちです。