野良犬たちの街

野良犬たちの街

施設で育ったハーフの武生は、ウリの仕事をしながらいつかアメリカに父親を捜しに行くという夢を抱いて生きている。そんな武生の前に現れたのは、全国でも有名な暴力団の幹部・結城。結城は五年前の抗争で妻子を亡くして以来、明日が見えない毎日を死んだように生きていた。結城の奥底に見え隠れする優しさと虚無感に次第に惹かれていく武生。だが、武生と結城の前に、過酷な暴力団の掟が立ちはだかって―――。

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夢で逢えたら

夢で逢えたら

お笑いコンビ「サトスズ」の鈴木律は相方に報われない恋をしていた。だが、コンビとしては下り坂。事務所からコンビ解散を促されても、重い恋をひきずってなかなか前に進めない。そんな律の前に現れたのは、ラーメン屋開店を目指して日々懸命に働くフリーターの白瀬だった。「俺がいるんだから一人で泣くな」不規則な生活の律に食事を作り、苦しい恋に泣く夜はそっとそばにいてくれる。白瀬の優しさに触れ、未来の為に努力する姿を間近に見た律は、不毛な恋から抜け出す為にある決心をして――。

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リフレイン~君の心を眠らせないで~

リフレイン~君の心を眠らせないで~

「雪は天使の羽根なんだよ」そう教えてくれたのは優しい恋人。でも、彼はそれを覚えていない――。営業マンの諒一は、宅配の誤送がきっかけで同じマンションに住む沖野と親しくなる。無難な人生を望んでいたのに、強く優しい沖野に惹かれ、友情はいつしか恋に変わった。戸惑い悩みながらも二人は恋人になるが、幸せのさなか沖野が事故で記憶を失い…? 愛しさ満ちる極上の恋、書き下ろしも収録して文庫化!

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青色蜘蛛

青色蜘蛛

光春は、洋卓ごしに鉄之助をジッと見つめました。彼の目は、どうかすると緑色に見えるのです。そういう彼の瞳に、覗き込むように見詰められると、もういけません。言いたくない、言いたくないという気持ちとは裏腹に、口は操り人形のように勝手に動きだしていました。 「…………ウン。じつは……或る日の、ことなんだ」――そして語り出す。「衛生博覧会」に展示されていた、臀部の模型の肌ざわり、肉感、拒むようなきつい締め付けを…あの変態的な情欲のあらましを――。

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恋の契約は偽りとともに

恋の契約は偽りとともに

尚也は身内の借金のカタとして、御曹司の遼司の愛人にされてしまう。しかし優しい遼司は、代わりに住み込みの家政夫として雇ってくれた。ほっとする尚也だったが、ある日、豹変した遼司に無体に身体を開かれてしまう。もともと契約愛人だからと割り切っていたけれど、抱かれるたびに心は傷ついていく。この想いは…何?

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残酷な逢瀬

残酷な逢瀬

山藤商事次期社長・真人は、深夜麗しい男に突然押入られ、強引に貫かれてしまう。真人の妻から依頼され、ゲイかどうか確かめるというその男は、新宿No.1ホストの羽鳥千陽だった。真人の艶やかな肉体に魅せられた千陽は、その夜以降、何度も情事を強要してくる。陵辱された過去を持つ躯は、快楽に流され剥き出しの欲望を暴かれてしまう。だが、優しい愛撫に変わりはじめた逢瀬は甘く、過去の疵跡を真実の愛に変えていき…。

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密愛契約

密愛契約

「自分に値段をつけたことがあるか?」あまりにも優雅で官能的な微笑だった。肉食獣を彷彿とさせる男の色気に、裕紀は凍りついた――。有名レストランで副支配人を務める瀬川裕紀は、独立を考えていた。資金集めに苦労する裕紀に、ある客が声をかける。高級クラブを営む実業家神矢が開業に必要な資金を出すと申し出たのだ。闇に繋がると噂に聞くが、以前から目をかけてくれた上客だ。能力を買ってくれたと純粋に喜ぶ裕紀。だが、神矢は代償として、ひとつ条件を出す。――裕紀が「愛人」になることを……。

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誘惑のまなざし

誘惑のまなざし

美大助教授の一征は、教授昇進をかけた論文のために若き天才彫師・雅親を訪ねることに。端正で朗らかな彼に惹かれ、雅親の家に通いつめる一征。けれど偶然、雅親が贋作を取引している現場を目撃してからすべてが一変する。「何も言う気にならないようにしてやるよ」冷酷さを剥き出しにした雅親に拘束された一征は、口封じのためにと淫らな凌辱を与えられてしまう。そして秘められた快感を暴くような荒々しい愛撫が、一征を甘く侵し始めて――。

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夜へと急ぐ二人

夜へと急ぐ二人

病気の母のために暴走族を抜け、整備工場で勤務する翠。彼は暴走族の時代の後輩が犯した過失を庇い、弁護士の北原に謝ることに。北原は一見すると知性的で温和な男だったが、何でも言うことを聞くから許してくれないかと頼み込む翠に突然キスをしてきた。「その程度で我慢しているんだ。十分紳士だろう?」紳士然とした北原が一変して、したたかで不遜な笑みを浮かべた。真夜中を駆け抜ける男たちのデッドヒートラブ。

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陥落

陥落

「おまえを狩りに来た」サラブレッド牧場・椿野ファームの子息である紀一は、二度と会いたくなかった男とドバイで再会する。相手は世界有数の馬主であるアラブの王子・リドワーン。彼との出会いはパリ――凱旋門賞のパーティだった。当時、日本の競馬界を荒らすアラブ勢力が許せず直談判した紀一に、リドワーンは取引として体を望んだのだ。その関係は一度で終わるはずだった。だが、再会したリドワーンは紀一を自国へと攫い、その日から紀一は後宮の一室で快楽の闇へと堕とされ――!?

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くちづけで世界は変わる

くちづけで世界は変わる

愛したい、愛されたい。けれど―――。運命の相手との交わりで発情期を迎え、性別が決まる一族・ルルフォイ。真珠のごとき肌に銀の髪と紫の瞳―――発情期に生きた宝石と謳われる美貌に変容する彼らは、貴族の男性に望まれて女性になるのが常。そんな一族の中で、リュリは出生時から男性体。変容が叶わない自分は伴侶と巡り会えないだろうけれど、友がいるから…。そう心を慰めていたリュリだが、親友と信じていたカイルから求婚され…!? 淫靡なおとぎ話、二編収録。

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追憶の庭

追憶の庭

「少し怖い人」だと思っていた彼は、思いのほか可愛らしい人だった――。大学生の大和は、亡き祖父の家で捜し物をしている。それは日本画家だった祖父の唯一の人物画。けれど、祖父の同居人だったその家の現在の住人・閑野の不摂生を見かね、家事もすることに。涼やかな美貌の閑野と夏を過ごすうち知らず惹かれていった大和だが、閑野が祖父の愛人だったらしいことに気づいてしまう。祖父に心をとらわれたままの閑野の姿を見るにつけ、大和は苛立ちを覚え――。

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酷いくらいに

酷いくらいに

料理人見習いの瀬名広見は、兄の恋人だった愁藤秋をひそかに想っている。不幸な事故で家族と足の自由を失いながらも穏やかで優しく、懸命に生きている秋。片思いのままでもずっとそばにいて、彼の笑顔を守っていけたらいい。そう思っていたはずだったが、秋とあたたかい時間を重ねる中、愛しさとともに歪んだ欲望も募り――。せつなく愛しい年の差ラブ。

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蜜色カノン

蜜色カノン

ヴァイオリニストを目指す音大生の彩斗は、父の急死で夢を追うことが経済的に難しくなり悩んでいた。そんな折、彩斗のパトロンになりたいという男が現れる。彼・鈴木博達はかつて彩斗の父から援助を受けた実業家で、彩斗の音と彩斗自身に一目惚れしたという。「好きになってほしいから、君を傍においておきたい」甘い容姿と声で告げられ戸惑うが、博達に巧みに押し切られ、彩斗は彼と暮らすようになる。優しさに包まれて過ごすうち、彩斗は博達に惹かれていくが…!?

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斜光線~人肌の秘めごと~

斜光線~人肌の秘めごと~

父が社長を務める出版社の経営難を救うべく、副社長となり手を貸すことになった橘 和叉。社運を懸けた企画――― 人気の元戦場カメラマン・塔野の写真集を刊行するため彼を訪ね、条件として住み込みでモデルをすることを強いられる。だが、かつて撮られながら陵辱を受けた和叉は、写真と他人との接触を嫌悪していた。「素直に感じてみろ」カメラの前で懸命に己を保とうとするが、塔野は淫らな表情を要求するばかりか強引に身体を奪う。男に穿たれ屈辱に塗れる心とは裏腹に、和叉の身体は快感に喘ぎ―――。

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白梅の契り

白梅の契り

幼い頃に賊にさらわれ、男たちの慰み者になっていた郁。希望も生きることへの執着も失い、心は虚ろだった。ある夜、賊が住処とする古寺に鬼が現れる。銀の髪に銀の瞳、気高さと猛々しさを併せ持つ鬼・琥月に見惚れ、彼に喰われるならば嬉しいと目を閉じた郁。だが、琥月は郁を喰らわず、白梅が咲き誇る幽境――― 鬼が住む世界へと連れ去り…?

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部長の男

部長の男

水科康太という純朴な青年を、一人前の使える男にすること…… それが、出世を条件に、印刷会社広報部部長・日下部に課せられた任務だった。容姿に恵まれ処世術にも長け、仕事も恋愛も順調な男盛りのゲイである日下部にとって、真面目だが無愛想で目つきの悪い康太は、食指も動かない取るに足らない相手。しかし彼から予想以上に懐かれ好かれて、ペースを乱される。一途な想いをいじらしく感じた衝動で、日下部は康太を抱いてしまい……。

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ヤクザな子猫は初恋中

ヤクザな子猫は初恋中

極道一家の三男の木芽は、厳つい父や兄とは似ても似つかぬ母親似の美貌がコンプレックスで、男らしくあろうとつっぱってきた。そんな木芽は獣医の駿河に恋をしていたのだが、このたびあえなく失恋…。傷心で飛び込んだバーで、渡瀬という男に出会う。泥酔して甘えたになった木芽は彼に「お持ち帰り」され、強引ながらも優しく快感に酔わされた。しかし翌朝、正気に戻って愕然! しかも、渡瀬は駿河の従弟で、その後も脅すように木芽に誘いをかけてきて…!?

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お熱い夜は、あなただけ

お熱い夜は、あなただけ

あらゆる男を魅了するバーテンダー・ファロンの副業はビジネス愛人。親の破産以来、「世の中、すべて金」というのがファロンの信条だ。なのに、最近ミョーな奴が気になりだした。とあるピンチを救ってくれた、売れない画家の悠史。ずっとカウンター越しに彼の口説き文句を聞き流してきたが、本気でファロンに恋してるらしい。「俺はただ、君に傷ついてほしくないんだ」穏やかな悠史の言葉に、余計なお世話とあしらったファロン。でも、うっかり交わしたキスで、意外なほど悠史の存在を意識してしまい…?

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恋のお味はモンブラン

恋のお味はモンブラン

親の会社が倒産し、セレブな高校に通えず、大好きなケーキも食べれなくなった陸は、転校初日、保健室で不良にいきなり「お前、オレの『オンナ』になれ」と言われ、初キッスを奪われた!! 野蛮なヤツ!と憤るも、その不良・鷹岡は陸の大大大好きなケーキ屋の息子かもしれない…?? ケーキは好きだけど、鷹岡は大っ嫌い!! そんな陸の気持ちとはウラハラに、チューされたりぎゅってされたりするたび、カラダとアタマはぽぅ~っとしてしまい…!?

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しめきりはご飯のあとで

しめきりはご飯のあとで

「肉体関係を前提とした友人になってほしい」――幸せそうにご飯を食し、男は呟いた。手頃な値段で絶品の弁当をお客さんに提供する『惣菜の宇野坂』を切り盛りするのは、一家の大黒柱でもある宇野坂守里。毎日ヨレヨレの服で食べ物を求めにくる男が気になり、あれこれ世話を焼いていたら突然迫られた!? 戸惑いながらも彼に惹かれてしまう守里だったが――!? 変わり者美形小説家×兄貴肌の惣菜屋デリシャスラブ。

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神官は王に操を捧ぐ

神官は王に操を捧ぐ

逞しく猛々しい王・羅剛。そして神官でありながら羅剛の妃となった冴紗。ふたりは結ばれたものの、大神殿と王宮とで別れて暮らしている。このたび冴紗は羅剛とともに、近隣国・泓絢へ赴くことになり、久しぶりに会える嬉しさをかみしめていたが、いざ出発の段になるとなぜか羅剛は冴紗を置いて行ってしまった。泓絢が羅剛を謀っていると知り危機を悟った冴紗は羅剛を追う。しかし、泓絢の王子に騙され媚薬を飲んでしまい――。王と神官のファンタジックラブロマン。

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惑わすのは、愛

惑わすのは、愛

夜景を見ながら、幾度となく繰り返される情事――その行為に、愛はないはずだった。…「契約愛人」だから。ファッションブランドの社長・ジュリオの秘書をしている晃継は、昼間は実直な秘書、夜はジュリオとベッドをともにする愛人だ。しかし、他の男たちへの関心を隠そうとはしないジュリオの惚れっぽさに、なぜか晃継は不快感を覚えるようになり…。彼とは、金だけの関係。彼を愛してしまったらこの関係は終わってしまう――。嫉妬に焦がれる大人のかけひき――身体から始まるアダルトラブ。

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愛、絆されて

愛、絆されて

ニューヨーク、失恋した夜。ふと気付くと年下男に熱くかき口説かれていた。もう恋はこりごりだと、男をふりきって帰国した水城。多額の借金を抱える老舗旅館を継いで苦心する水城の前に―― 彼・瀧谷は、現れた。方針の違いから料理長に逃げられた水城は、花板を探していた。その花板を瀧谷が紹介する、というのだ。どんな伝手があるのか水城が訝ると、瀧谷は微笑んだ。「ゆっくり俺の正体を教えてあげる」いつのまにか、年下男の魅力に水城は絡めとられていき…。

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