ダークバトル・メルヘン最終巻!! 「ヘンゼルとグレーテル」、「人魚姫」、「美女と野獣」‥‥。誰もが知る童話の数々が交差する世界。そこでは主人公たちが幸せな結末を迎え、平和に暮らしていた…はずだった。魔女によって絶望に落とされた少女たちは、ハッピーエンドを取り戻すために立ち向かう…! 魔女の手がかりを追うマルガたちが次に足を踏み入れたのは、村から子供を連れ去ると言われる「夢見の国」。一行を待ち受けていたのは、その地を統べる女王だった。彼女の名は‥‥「アリス」。不思議の国に集うおとぎの少女たち。戦いの果てに待つものとは!?
「ヒロインズゲーム」と同じく、童話の主人公たちが登場するファンタジーです。 「魔女の呪い」をめぐる血塗られた戦いが巻き起こりますが、「ヒロインズゲーム」と違って少年漫画だけあってコミカルで親しみやすい感じです。 史実あるいは神話をモチーフにした話は多いですが、メルヘン童話を元ネタにした漫画ってあまり多くない印象を受けます。日本人にしてみれば聖書や北欧神話と比べたら赤ずきんやヘンゼルとグレーテルのほうがよほど親しみがあると思うのですが、、昔話の桃太郎や史実の信長みたいな英傑が出てくる話のほうがバトル漫画に仕立てやすいからなのか… 「ヒロインズゲーム」も「呪菓のグレーテル」も好きですが、グリム童話の雰囲気を活かしやすい頭脳戦やホラーといったジャンルに仕立てたものも今後読んでみたいです。