あらすじ

小樽に到着したゲンたちを待っていたのは、ゲンの祖母である紫垣総理の妻、志保だった。紫垣家の持ち物である武家屋敷に宿泊することになったゲン、デーリー、山科だが、山科以外そのことを知る者はいない。日本オープンに勝てば祖父と祖母に会えると信じ、ゲンは日本オープンの予選に挑む。同組になったのは中国の天才4兄弟の末っ子、四帝だった。ゲンと同じ20歳の四帝だが、ゲンを口と技で挑発する四帝とゲンでは精神力に大きな差がある。小樽の筋風が吹き荒れる日本オープン。ボールの真横に風で飛んできた小枝がある状態のままスウィングしたゲンは、ドライバーを傷つけてしまい、修理をするため使えなくなってしまう。
天才伝説 第2章(1) 父と母の国
ゲンが全米オープン・全英オープンを連覇してから3年の月日が流れた。その間、ゲンは人々の間から忽然の姿を消し、育ての親のアボットとともにユーコンの秘境で暮らしていた。ゲンは20歳になり、アボットはゲンに、日本人であることを告げ、己の運命を受け入れなければならない年齢になったと言い聞かせる。そのころ日本では、中国の国家プロジェクトによって英才教育を受けた天才4兄弟が、日本ツアーを席巻していた。その様子をみかねた山科誠は急遽ゲンを探し、デーリーとともに日本オープンに出場することを促した。ゲンは父と母の国。日本の土を踏む。日本オープンの舞台は小樽CC。ゲンの新たな戦いがスタートした。
天才伝説 第2章(2) 四帝の挑発
小樽に到着したゲンたちを待っていたのは、ゲンの祖母である紫垣総理の妻、志保だった。紫垣家の持ち物である武家屋敷に宿泊することになったゲン、デーリー、山科だが、山科以外そのことを知る者はいない。日本オープンに勝てば祖父と祖母に会えると信じ、ゲンは日本オープンの予選に挑む。同組になったのは中国の天才4兄弟の末っ子、四帝だった。ゲンと同じ20歳の四帝だが、ゲンを口と技で挑発する四帝とゲンでは精神力に大きな差がある。小樽の筋風が吹き荒れる日本オープン。ボールの真横に風で飛んできた小枝がある状態のままスウィングしたゲンは、ドライバーを傷つけてしまい、修理をするため使えなくなってしまう。
天才伝説 第2章(3) とどめを刺す
口と卓越した技で執拗にゲンを挑発する、中国の天才ゴルフ兄弟の四帝。しかし、ローガンの秘境でアボットに鍛え上げられたゲンに微塵の迷いもなかった。読めない強風が吹き荒れ、我慢のゴルフを強いられる中、アボット直伝の天才技を信じ、冷静にプレーを続けるゲン。日本オープン初日、ドライバーのヘッドが欠け使えなくなってしまったゲンは、ドライバーなしのラウンド。そんなゲンを見くびっていた四帝だったが、ゲンのプレーに鼻っ柱をへし折られ、意外な展開にいらだちをつのらせていた。「小樽の風もギャラリーも自分の味方をしてくれない!」。さらにゲンに憎しみを覚える四帝は、自滅への道をたどり始めた。
天才伝説 第2章(4) 最終日の朝
謎の老人が修理してくれたドライバーがゲンの手に戻った。日本オープン、最終日。首位にたったゲンは最終組で三帝と回ることになった。挑発を繰り返しゲンを潰そうとした四帝は、ゲンの天才技と精神力の前に完膚なきまでに叩きのめされたショックで高熱を出し、最終日を棄権。強い兄弟愛でつながる、一帝、二帝、三帝の3人の兄弟は四帝の仇を打つべく、直接対決の三帝を筆頭にゲンを倒すための包囲網を敷く。最初のホール、見た目には素晴らしい第一打を放ったゲンだったが、クラブヘッドを突き抜けるようなボールの重さに戸惑いを覚える。その微妙な違和感が徐々にゲンのゴルフを狂わせ、ついに首位を三帝に明け渡してしまう。
天才伝説 第2章(5) 二人の敵
突風で飛んできた枝が当たり、三帝のキャディが負傷。バッグを担げなくなってしまう。そこに現れたのは最終日を棄権していた四帝だった。四帝は、ゲンを叩きつぶすため三帝のバッグを担ぐことに。予選ラウンド同様、執拗にゲンを口で挑発する四帝。三帝は、気持ちがはやる四帝に不安を覚えつつ、連続バーディを取りゲンを追い詰めることを決意する。三帝のゴルフが、ピンを狙うゴルフに変わったことに気づいたゲンも、果敢に2人に向かう。突風の吹くサイクルがどんどん短くなる中、ゲンですら読めない風が小樽CCに吹き始める。11番ホール、ティショットを木の後ろにつけてしまったゲンはトリプルボギーとなってしまう。
天才伝説 第2章(6) 16番ロングの明暗
11番トリプルボギー、12番ボギーとしたゲンは首位の三帝に3打差をつけられてしまう。反対にゲンの友人、ジョン・デーリーはスコアを伸ばしていた。デーリーのキャディは、小樽生まれ小樽育ちの美女だが、小樽の気まぐれな風を熟知し、デーリーを助ける。13番~15番、ゲンと三帝のスコアが止まり、その時点で、首位が三帝、8アンダー。2位にゲン、デーリー、そして毛兄弟の長男一帝の3人が5アンダーで並ぶデットヒートに。そんな中、ゲンだけが風の質が変わったことに気づいていた。残り3ホールすべてでバーディを取って優勝し、ゲンを叩きつぶすことを決意する三帝は、16番で完璧なティショットを放つ。
天才伝説 第2章(7) 勇者は還る
17番、難しい1メートルのパットを沈めバーディとし、首位三帝との差を一打としたゲン。一つ前の組のデーリー、一帝はそれぞれ8アンダー、7アンダーでホールアウトした。その頃、観客スタンドには、孫のゲンの雄姿を見るために紫垣総理夫婦が姿を現す。またゲンが日本人であるという噂が流れ始め、観客がざわめき始めた。最終18番、祖国日本での優勝を誓うゲンと、四帝の復讐と故郷の家族のために勝ちたい三帝のティショットは、ともにフェアウェイのど真ん中へ。三帝が変わらず優位のまま、運命の第2打を迎える。果たしてグリーンをとらえたのはゲンか、三帝か?グリーンではゲンが日本人だと知った観客の歓声が止まらない。ついに最終決着!
天才伝説

天才伝説

カナダの秘境に一人住む謎の男が、墜落した飛行機の中から赤ん坊を見つけ、育てる決意をした。名前はゲン、日本人。それから15年、少年は謎の男からゴルフを教わり、大自然の中で遊ぶ内に、男が驚愕するほどの腕前を身につけていく。ある日、町に買い出しに下りたゲンは、酒場の酔っ払いにからまれ、木の床から打ったボールをテーブルの上にピタリと止める離れ技を見せた。これをきっかけに、ゲンは日本人記者、山科誠と出会うことになる。天才少年、いよいよ下界へ!
プロレス・スターファイル 武藤敬司編

プロレス・スターファイル 武藤敬司編

武藤敬司の戦いの歴史が『プロレス・スターウォーズ』のみのもけんじのマンガで蘇る! 新日本プロレス入門からスペースローンウルフ、海外遠征でザ・グレート・ムタとして全米で大ブレイク、伝説の1995.10.5東京ドームの高田延彦戦、全日本プロレスそしてレッスルワンへ・・・。第1話 柔道少年が新日本プロレス入門 第2話 道場、そしてプロレスラーに 第3話 初の海外遠征! ジャパニーズ・ヒーロー誕生 第4話 ヒール転向、血戦地はフロリダ 第5話 610! スペースローンウルフで日本に凱旋帰国! そして伝説の旅館破壊 第6話 今日からお前はグレート・ムタだ! 第7話 VSリック・フレアー! 全米プロレスの頂点へ 第8話 東京ドームが揺れた1995.10.5! 新日本は俺が主役だ 第9話 全日本の看板、継がせていただきます! 第10話 時代を超えたプロレスLOVE
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獅子の時代

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前田日明(まえだあきら)―― 軟弱な時代にキックした男。格闘王と呼ばれ、アントニオ猪木に代わり最強のプロレスラーとして君臨した男。そんな彼の生い立ち、そして契機とは――? 実力派の作者により、新・格闘王の魅力を余すところなく描くアクション・コミック! 「獅子の時代」として、あの頃の興奮を、今再び!
殺人武術発至道外伝 小泉瞬太郎世界を征く

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日本柔術、発至道の館長・渋澤に引き取られた孤児、小泉瞬太郎は、アメリカには日本の力士よりも大きい人間同士が戦う格闘技、“プロレス”があることを知る。どうしてもアメリカのプロレスで自分の力を試したくなった瞬太郎は、館長の渋澤に渡米を直訴。渋澤に反対されながらも、先輩の望月とともに希望を胸に海を渡る。アメリカに到着早々、マフィアに所持金を奪われた瞬太郎は彼らをぶちのめしてしまうが、それが意外にも、瞬太郎の身に差す一筋の光明となることに……。「プロレス・スターウォーズ」の みのもけんじが、実在した伝説の柔道家、前田光世をモデルに描く格闘技ロマン!!
ぼくたちのプレイボール

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この作品は、今まで描いてきた僕の作品の中でも特に思い入れの深いものです。というのもこの話は僕の実体験をもとに作った話で、主人公の小泉くんは僕なのです。(作者コメントより抜粋)西荻第五中学校にひとつの事件が起こった。なんと学校一のチビでノロマな小泉くんが、こともあろうに野球部に入部したのであった。クラスでは、いつ退部するのかとバカにされ、森田たち野球部員には迷惑がられ……。しかし野球部の岡田先輩の特別特訓や夏の合宿をどうにかガンバリきった小泉くんは、部の仲間や周りの人達に支えられながらちょっとずつ成長していき……。運動音痴でも人一倍頑張り屋が奮闘する様を描いた血と汗と涙のスポーツ青春マンガ!
プロレス・スターウォーズ

プロレス・スターウォーズ

198X年夏、日本武道館はまさに超過激な興奮の渦に巻きこまれていた! 全日本プロレスと新日本プロレス初の合同興行が行われていたのである。この日、会場に入りきれず武道館を取り巻いたお客だけでも一万人はゆうに越えた。テレビでも日本テレビ・テレビ朝日による特別同時中継が行われ、その視聴率は共に40%を越えるだろうと言われている。今、まさしくプロレスは日本においてその人気を不動のものにしたと言っても過言ではないだろう! しかしその様子を獲物を狙うような鋭い目つきで見ている者達がいることを、馬場も猪木も、日本のプロレスファン達も気づいてはいなかったのである……あの伝説のプロレスマンガが電子書籍に登場!!
ひかる!チャチャチャッ!!

ひかる!チャチャチャッ!!

中学一年生の男の子・西田ひかるの父親は、オリンピックの日本代表候補にまでなった柔道選手。しかしある日、交通事故死してしまう。ひかるは父親の死をきっかけに柔道部への入部を希望するが、部員たちの怒りを買ってしまった。なぜならひかるはイジメられっ子なので、部員たちは「ひかるに柔道をナメられた」と感じたのだ。後輩イビリが趣味の二年生・染矢は、全くの未経験者であるひかるを投げまくりボロボロにする。初日でやめてしまうかと思われたが、ひかるの根性と素質は半端ではなかった! ――弱虫だった男の子が柔道に全てをかける、感動の正統派成長物語!
おれが強気

おれが強気

日本屈指の大企業「祭門グループ」総帥・祭門大造の次男、祭門強気(サイモンツヨキ)は、街の不良たちからも避けられるケンカ自慢。現役東大生ながらプロボクサーとなり、なんとデビュー戦で日本タイトルに挑戦する兄、剛気(ゴウキ)と違い、街でのケンカに明け暮れていた。剛気はタイトルマッチに勝利し日本チャンピオンとなるが、試合後リングに乱入した謎の男・黒田によって滅多打ちにされてしまう。リングサイドで試合を見ていた強気がリングに乗り込みバックドロップで黒田を倒すが、そのあとリング上は大乱闘…。翌日、警察に捕まっていた強気の身柄を引き取りに来たのは、いくつもの大イベントを手掛ける辣腕女プロモーター、川口静香だった。静香は、本格的異種格闘技団体「NTAA(ニュータイプ・アスリート・アソシエイション)」を立ち上げ、そして強気はその団体のエースとして三日後にリングに立つことに! 数年後、世界の格闘技界の頂点に君臨し「王」と呼ばれる男・祭門強気の戦いを描く破天荒な格闘技コミック!