あの夏 まだ中学生だった夏 私は世界の間に立っていた ある日、四角い面をつけた義足の男に保護された中学生・夏。その男いわく、夏は「内」と呼ばれる世界から、この「エッグ」という世界に迷い込んだらしく…。
「隠し事をするより 嘘をついたほうが誠実だと思っていた。」 エッグへの生活にも慣れてきたナツだったが、元の世界へ戻る日も確実に近づいてきていて…。
日々を過ごすうちにエッグの住人たちとの絆も深まるナツ。しかし外の世界の住人であるナツには別れのときが刻々と近づいてきていた。