あらすじ

身分の違う恋に悩むふたり、子供の頃かわした友人との約束を守ろうとする中学生、ナチスの迫害という悲しき宿命を背負った幼いユダヤ人、海に光る鱗を探し続ける漁師の息子。海を愛する人々の前に、「海を守る者」エルは現われる……。高橋美由紀が贈る、愛と奇跡と感動のマリン・ファンタジー!!
エル 1巻

輝く銀の髪、少年のような容姿、龍を従える美しき海を守る者「エル」。海に投げかけられる嘆き・祈りを聞き、時としてその姿を人々の前に現す……。海と人とのふれあいを、高橋美由紀が紡ぐ、マリンファンタジー巨編!!

エル 2巻

幽霊屋敷のホールに建つ勇者の像に魅かれ、少年は語り続けた……。「エル」は少年の声を聞いていた。人としての感情を持ち、孤独と闘う美しき海を守る者「エル」。彼は海を汚すものを裁き、海を愛する者を救い続ける。何十年……何百年の時を越えて、その思いは流れ続ける……。

エル 3巻

海を守る者……海色の瞳、美しい銀の髪を持つ少年、エル。ドイツで、未開発の大陸で、イギリスで、人々は海のもたらす力を知ることとなる。人間との関わりに苦悩する幼き頃のエルは、自分の持つ“感情”と決別できるのか……!?

エル(4)

海の守り神たる父と、人間である母の間に生を受けたエル。エルは生まれ故郷に立ち寄り、同じ血を持つ少女と出会う。広く孤独な海で、エルと共に海を守り、エルを愛する龍。その龍が深い悲しみの傷を負ったエルの笑顔を取り戻すためにとった行動とは……!?

エル(5)

天使? それとも死神? 海に投げかけられた声を、海を守る者・エルは受け止める。人間の運命に干渉することは許されず、ただ悲しみを見つめ続ける……。巨匠・高橋美由紀の描く、マリンファンタジックロマン!!

エル(6)

17世紀初頭、「海を守る者」として孤独に闘っていたエルの元には、同じ祖先の血を持ち、更に友人である龍の魂を持ったエリーが……。イギリス王国、ローマ帝国、フランス、オーストリア。遠きかの国へ、長き時を経て、彼らは海を廻る……。

エル(7)

「私のことは忘れて。」銀の髪に、青い瞳、エリーに心魅かれた青年はその姿を追い求めていた……。舞台は19世紀のヨーロッパ、「海を守る者」として生きるエルとその妹エリーの運命の分岐点がやってきた……!? ファンタジック・マリンファンタジー、巻末にはエル誕生からの年表を掲載!!

エル(8)

海を守る者、エル。友であり最愛の妹であるエリーを人間の元へと旅立たせ、再び彼は孤独に海を守り続けていた……。エリーの忘れ形見、レオンとエルとの出会いを綴った、感動の第一部フィナーレ!

エル(9)

海を守る者である父とフランス貴族の母との間に生まれたエル。その最愛の妹・エリーもまた、人間であるエドワードと出会い、息子レオンが誕生。しかしエリーはその魂を息子に託し、亡くなってしまう……。幼きレオンを連れ、エルは海へと帰っていく……。待望の第二部スタート!

エル(10)

海や自然を汚し続ける人間の所業を何百年もの間見守るエルの愛は、時に優しく、時に厳しく。海を守る者・エルと、少年に成長したレオンの悲しくも美しい物語が始まる……。高橋美由紀、珠玉のマリン・ファンタジー!

エル(11)

身分の違う恋に悩むふたり、子供の頃かわした友人との約束を守ろうとする中学生、ナチスの迫害という悲しき宿命を背負った幼いユダヤ人、海に光る鱗を探し続ける漁師の息子。海を愛する人々の前に、「海を守る者」エルは現われる……。高橋美由紀が贈る、愛と奇跡と感動のマリン・ファンタジー!!