あらすじ

愛することはさみしくて苦しい――。でも、好き。それだけでいい。――楽しいものではなかった、あざみの日常。担任の水澤(みずさわ)先生は、そんなあざみを陰ながら守ってくれる。一人の教師としての優しさからか、それとも一度キスしてしまったからか……?これ以上近づいては壊れてしまいそうな、関係。隠しきれない、感情。運命の歯車が、動き出した――。
先生に、あげる。 1巻

好きになったひとは先生だった。この初恋は、まちがっていたのでしょうか――。灰色の夏、先生と出会って景色が変わった。真面目だけがとりえの内気な女子・あざみ。誠(まこと)との出会いは偶然だった。忘れないでとキスをしたのは、自分を変えるためだった。新学期、2人はふたたび出会う。今度は学校で。先生と生徒として……。ほろ苦くて甘い純愛の物語が、いま、はじまる。

先生に、あげる。(2)

愛することはさみしくて苦しい――。でも、好き。それだけでいい。――楽しいものではなかった、あざみの日常。担任の水澤(みずさわ)先生は、そんなあざみを陰ながら守ってくれる。一人の教師としての優しさからか、それとも一度キスしてしまったからか……?これ以上近づいては壊れてしまいそうな、関係。隠しきれない、感情。運命の歯車が、動き出した――。

先生に、あげる。(3)

後悔なんてしない。先生、あなたと二人なら。――母親も学校も、水澤(みずさわ)先生とあざみの関係を疑い、二人に冷たい視線を送る。ついに、水澤先生と会える学校にいくことすら禁じられたあざみに、一本の電話が――。朝、六時。駅のホームでの待ち合わせ。もう、気持ちはごまかせない。互いの想いが、未来を変える。許されない純愛が、運命に変わる最終章。『イノセント・ワールド』同時収録。