あらすじ【さてこの奇怪噺(はなし)、誰か信じてくれるかね!?】得意のとんちで人々を救う旅に出た、とんち坊主の花咲一休と、力を失った化物のカルマ。新たな“力”を得た彼らが次に救うは、絶世の美女“かぐや姫”! かぐやの切なる願いに応えるために、一休は究極の難題“神殺し”に臨む! “とんち”が織りなす奇怪譚、第2巻! 【同時収録】特別読切 奇怪とんち噺 花咲一休
自分の中で、「一話目の評価だけ、ストップ高で止まっている」漫画ってありませんか。要は期待値がMAX高かったときの感情を、ずっと忘れられずにいる状態です。ジャンプ漫画だとこの『奇怪噺 花咲一休』がその一つでした。 読切版の『奇怪とんち噺 花咲一休』を読んだ時点で、絵も好きで、キャラも良かったので、一気に”化ける”空気感は確かにあったことを覚えてます。一休さんのイメージ像も新しいですし、何よりも、”とんち”勝負を持ち込むことで、ひょっとしたら「幽☆遊☆白書」の四次元屋敷のような異次元バトルを見せてくれるんじゃないか!?という期待感でいっぱいになってしまったのです。 1話目は、確かにそう思わせてくれるのに充分な面白さがありました。 が、2話以降はテンプレ展開が目立ち、とんちはどこへやら、ありがちなバトル展開が続き、打ち切りへ…。 もっと時代考証を詰めていれば、、とんちを追求するスタイルを貫いていれば、、、ああしていればこうしていれば、、といまだに惜しいと思い続けてる漫画です。