【この作品は単行本版『甘いてのひら』に収録されています】「誓志とキスする夢はいつも消化不良の出来そこない映像のようだ」家が隣り同士の幼なじみ・誓志は俺に対し、いつも気軽に「好き」という。俺より背が高いくせに、わんこというか子供みたいな言動の誓志の「好き」なんて、きっと子供の独占欲に過ぎないだろうって分かってる。でも、俺のあいつへの「好き」は、それとは違うんだ。だからまた今日も、あいつとキスする夢を見てしまって…。そんなある日、クラスメイトの少しチャラい男子・神尾と俺がキスした仲だと勘違いした誓志が、俺の部屋の中で、ベッドに俺を押し倒しキスしてきて…!?