あらすじ世のため人のため、法で裁けない悪人を排除する! …それが“処刑人”の正義。どんなクズでもストーカーには殺させない! …それが私人警察・麻木の信念。レイプ常習犯の人気歌手をめぐり、相容れない2人がぶつかり合って…? そしてついに、最愛の妻と子を死に追いやった元凶が動く。麻木に、究極の選択が迫られる! 常識超えの“ノンポリス”アクション第3巻!!
タイトルの『私人警察』は現行犯であれば一般人でも「私人逮捕」が可能というところから来ています。 アメリカにはバウンティ・ハンターという職業があると聞きますが、日本を舞台にそのテーマをリアリティ持って描くのは多分いろんなマンガが苦労しているはず…。 その点本作はスタイリッシュな画風と確かな画面構成で説得力を担保しています。本当に絵がかっこいい。キャラデもサイコーだし。 個人的には主人公の麻木が強すぎないのが好きポイントのひとつです。 掛けているメガネは割れてるし、ストーカーと戦えば骨も折れるし、いつもボロボロなんです。 加害者への怒りを常に剥き出しにして自分の身すら顧みない一見破滅的な男ですが、被害者のためなら体を張ることを厭わないタフな正義の心を持っている…超クールな絵柄で描くのがこの泥臭い内面っていうギャップがイイんですよね。 アウトローヒーローが好きな人にはとりあえず読んでほしいです。