あらすじ

群雄割拠の戦国時代、虎視眈々と天下を狙う諸大名は、いち早く情報を得るため忍者を召し抱え、天下に一番近いと言われる武田信玄も、素破(すっぱ)と呼ばれる忍者集団を全国に放っていた。その素破の下忍・歌丸は、信玄の好敵手である上杉謙信の動向を探るため、春日山城に忍び込む。しかし、死を覚悟してここまで来たはずの歌丸の脳裏に、ふと、残してきた家族のことがよぎり…。
忍者歌丸 前編

群雄割拠の戦国時代、虎視眈々と天下を狙う諸大名は、いち早く情報を得るため忍者を召し抱え、天下に一番近いと言われる武田信玄も、素破(すっぱ)と呼ばれる忍者集団を全国に放っていた。その素破の下忍・歌丸は、信玄の好敵手である上杉謙信の動向を探るため、春日山城に忍び込む。しかし、死を覚悟してここまで来たはずの歌丸の脳裏に、ふと、残してきた家族のことがよぎり…。

忍者歌丸 後編

武田信玄に仕える忍者集団、素破の下忍・歌丸は、さらわれたおみつの行方を追い続ける中、伊賀忍者衆棟染の黒武者・服部半蔵正成と死闘を繰り広げることになった。だが、その時に受けた毒矢によって、歌丸は記憶を失ってしまう…。己の名前さえ忘れてなお、“おみつ”の名前だけは覚えていた歌丸は、お蘭をおみつだと思い込んでいた。そして、浪人に襲われたお蘭を庇った時、歌丸は…!!