研究に没頭するあまり過労死した若き薬学者。しかし彼は異世界で宮廷薬師の息子、ファルマとして転生した。間違った治療法が横行するこの異世界で彼は現代薬学と手に入れたチート能力であらゆる疾病に立ち向かう。
「白死病」にかかった皇帝を新薬で治したファルマは、その褒賞として薬局の勅許を皇帝からもらえることに。エレン、ロッテの協力のもと、ファルマは庶民に向けた理想の薬局を立ち上げる。
新領地の浜辺に遊びにきたファルマたち。しかしブランシュが波にさらわれてしまった。ファルマは神力を使いブランシュを救出するが、神殿がその異様な神力の痕跡を見つけ、ファルマを悪霊だと断定する。
帝都の平民を相手にする薬師ギルドはファルマを敵対視し、異世界薬局の薬を取り扱おうとはしなかった。しかし多くの人々に薬を届けたいファルマはしがらみのない新しい調剤薬局ギルドを立ち上げようとする。
ノバルート医薬大から帰省した兄・パッレ。ブランシュやロッテが逃げまわるほどの熱血すぎる指導に困惑するファルマだが、パッレの病に対する真摯な向きあいかたに触れ、その考えかたに共感するのだった。
大市を目前に、ファルマのもとに届いた黒死病発生の報せ。隣国の植民地で猛威を振るったペスト菌は、各国から届く荷物に紛れて帝都に上陸しようとしていた。アウトブレイク阻止のため、ファルマの奔走が始まる!!
隣国の運搬人と聖騎士が持ち込んだのは、黒死病に感染した「白いリス」。奮闘むなしく、感染源はついに帝都に放たれた。そして混乱のさなか、邪悪な黒幕の存在が明らかとなる。
帝都に帰還したファルマが目にしたのは、黒死病騒動の黒幕──カミュに襲われ、薬局に倒れ伏すロッテとセドリックの姿だった。ペスト菌の拡散を「実験」と称するカミュに、ファルマの怒りが爆発する。
黒死病の終息を迎え、異世界薬局も営業再開。やっとひと息……と思いきや、ファルマが帝国薬学校に教授として招かれたり、エレンがその補佐として指名されたり、ロッテが宮廷画家見習いになったりと大忙しの第9巻!
巨大製薬工場、操業開始!!マーセイル領の製薬工場がついに完成。視察では黒死病騒動で出会った者たちとの嬉しい再会もあり、ファルマの製薬への思い入れは、ますます強くなるのであった。彼の現代式経営が異世界にもたらす恩恵やいかに──?
今度こそ家族を救えるか!?ノバルート医薬大を首席で卒業し、威風堂々ド・メディシス家に帰還したファルマの兄・パッレ。家族の前では元気そうにふるまうパッレだが、その実、異世界ではまだ知られていない重病に侵されていた……。
雷に打たれて、薬神の加護を受けた少年、この紋章みたいのがすごいカッコいい。 実は異世界からきた薬学に最高峰にいた人だったので、世のため人のため腕と知識を惜しみなく使い様々な人を助けていく。 貴族は使用人や平民を治療してはいけない雰囲気でも、困っている人がいれば助けたくなる。 そこで、平民でも買って使えるように薬局を開くが同業に意地悪される。 高い志を持って、家族や目の前の人たちだけでなく多くの人を救う。 過労死して命を落としてるから、体壊さないように第二の人生楽しんでほしい。
異世界転生や異世界転移ではありがちなストーリーのようではありますが、スマホや通販、肉の焼き方、ゲームのプレイヤー視点などの取材要らずな「異能(笑)」と違って専門的な西洋医学の知識でもって無双する話なのでしっかり読みごたえがあります。あとがきでも取材のエピソードが描かれていますが大変そうです。 逆に、科学革命以前の文明(中世くらい)に科学を持ち込むとどうなるかというシミュレーションとしてはそれほど面白くはないですね。あんまり中世っぽくないというか…そういえば異世界だと何故か一神教のほうが珍しい気がしますが、そのせいでしょうか。 とはいえ1巻でいきなり王様のお墨付きをもらっちゃったのでこっちの世界でも科学革命起こっちゃうかもしれないですね。主人公は「平民も気軽に利用できる薬局をつくる」のが目標と言っていますが、そのうち商人が目をつけたら放っておかないでしょう。大変なことになるんじゃないでしょうか。原作読んでないのであてずっぽうですがw
雷に打たれて、薬神の加護を受けた少年、この紋章みたいのがすごいカッコいい。 実は異世界からきた薬学に最高峰にいた人だったので、世のため人のため腕と知識を惜しみなく使い様々な人を助けていく。 貴族は使用人や平民を治療してはいけない雰囲気でも、困っている人がいれば助けたくなる。 そこで、平民でも買って使えるように薬局を開くが同業に意地悪される。 高い志を持って、家族や目の前の人たちだけでなく多くの人を救う。 過労死して命を落としてるから、体壊さないように第二の人生楽しんでほしい。