名門・千里山女子高校麻雀部の“一巡先が見える”少女、園城寺怜。小学生だった頃の彼女は、自分の未来についての一巡先を知らなかった──。
本当の“友達”になるには、勇気を出さなきゃ…。背伸びせず、気おくれせず、等身大の素直な気持ちを伝えようと決めた園城寺怜、小学5年、春の出来事──。
大きく変わった日々の環境。自分にはもったいないくらいの大切なもの。“友達”に“麻雀”、何より“笑顔”が増えた園城寺怜、小学5年、毎日が楽しいです──。
麻雀部に入部して、初めての練習試合。湧き上がる緊張と不安、それを上回る期待。相手はクラブチーム所属の同学年雀士。園城寺怜、小学5年、いざ尋常に勝負──。
大切な「友達」。大好きな「麻雀」。だからこそ、ちゃんとケジメをつけるため、思いの丈を慣れない筆に込めて…。園城寺怜、小学5年、一筆申し上げます──。
私のこと、好き…って思ってもらえるかな。大切な人に、なってくれるかな…。「友情」って、下心があってもいいのかな。清水谷竜華、小学5年、初めての告白──。
中学生になって改めて友達になった江口セーラは、とある人物に麻雀で大切なものを奪われたらしく元気がない…。そんな彼女の笑顔を取り戻すべく、怜と竜華が力を合わせて、がんばります──。
セーラの大切なものを奪った謎の雀士・藤白七実…。怜と竜華の協力のもと、藤白との再戦を決意したセーラ。そんな彼女の前に現れたのは「藤白七実のデータ」を持つ、船久保浩子という少女だった──。
園城寺怜と清水谷竜華は、ついに千里山中学校麻雀部への入部を決意した。今まで積み重ねてきたものがどれだけ通用するのか、緊張と不安、そして期待を胸に、新たなる扉を開ける──。
仲良くなった「なっちゃん」が、江口セーラの怨敵「藤白七実」だと知った園城寺怜と清水谷竜華。二人が別人と見紛うほどの“闇”をまとった彼女は、不敵な笑みで対戦相手の心をへし折っていく──…。
地区大会の個人戦出場に意欲を示す園城寺怜。だが、それは「藤白七実」との接触を意味する。不安に思う清水谷竜華は大切な友達を守るため、ひとりで“闇”に会いにいくのであった──…。