あらすじ

ミチたちの始業式の日。鬼ヶ島には大嵐が到来!島は大きな被害を受け、倒壊した家々がそこかしこに…。悲しみにくれる島民の心を少しでも励まそうと、ミチをはじめとする子どもたちと木下先生は、運動会を開催!そして当日、なんとミチのパパが突然東京の病院から帰って来た!しあわせいっぱいのミチだったが、網元の部下が太郎沼で温泉を掘り当てたとのニュースが飛び込んできて……。
島っ子 1巻

五十嵐ミチは小学5年生。パパとママと一緒にここ鬼ヶ島にやって来た。地質学者のパパは温泉の発掘に情熱を燃やし、到着してすぐに作業を開始。でも、島の人たちは協力してくれるどころか、妨害工作をしてミチたちをなかなか受け入れてくれない…。さらに、パパの助手たちが、いつまでたっても結果が出ない仕事に嫌気が差して、五十嵐家のお金を持ち逃げ!一家の島暮らしは前途多難の予感……。

島っ子 2巻

ミチのパパは病気が悪化し、島を出て行くことに。太郎沼に温泉の手がかりがあると知ったミチは、パパに代わって温泉を掘り出すことを決意する!しかし、網元をはじめとする島の人々は、先に温泉を見つけて島を一大歓楽地にしようと計画を練っていた…。かくして、ミチたちと島の人々による発掘競争がスタート!しかし、網元らの計画に反対する木下先生が島を追い出されてしまうことになり……。

島っ子 3巻

ミチたちの始業式の日。鬼ヶ島には大嵐が到来!島は大きな被害を受け、倒壊した家々がそこかしこに…。悲しみにくれる島民の心を少しでも励まそうと、ミチをはじめとする子どもたちと木下先生は、運動会を開催!そして当日、なんとミチのパパが突然東京の病院から帰って来た!しあわせいっぱいのミチだったが、網元の部下が太郎沼で温泉を掘り当てたとのニュースが飛び込んできて……。

島っ子 4巻

ミチのパパはついにカラス岬に本物の温泉があると確信!しかし資金が少なく、なかなか作業がはかどらない。一方、網元は採掘業者の八田社長の協力を得てどんどん作業を拡大させていく。ある日、ミチは網元の温泉がニセモノであることをつきとめ、八田社長に訴えるが…。何度もいやがらせを受けながらも、ミチたちは決してへこたれない!はたして鬼ヶ島に念願の温泉が湧き出る日は来るのだろうか――!?

島っ子

初ちば先生の少女マンガもの

島っ子 ちばてつや
酒チャビン
酒チャビン

昔の巨匠は皆少女まんがも書いていたようです。こちらの作品はあしたのジョー等でお馴染みのちばてつや先生による少女マンガものとなります。 とはいえ、今我々が「少女マンガ」と聞いてイメージするものとはだいぶ作風が異なります。主人公が少女なだけで、結構普通のといったら変ですが、老若男女問わずに楽しめる物語なので、ジェンダーレスに楽しめると思います。 まぁ同じエンタメでも映画なんかは別に「男子向け」「女子向け」とかそこまでないので、不思議ではないですね。 気になるストーリーの方なのですが、都会っ子のおてんば娘である主人公のミチ(小五)が親の都合で離島に移住してくるところからスタートします。初めは島民たちが閉鎖的だったりするのですが、持ち前の快活さですぐに打ち解けます。ただ大人たちはそうもいかず、ミチの両親と大人の島民たちとの間で揉め事などが頻発してしまいます。 台風がきて島全体が壊滅的な打撃を受け、大人たちが皆自失してしまっている中、そんな大人を励ますためにミチを筆頭に子供たちが力を合わせて運動会を開催するシーンは、現代社会で忘れてしまった何かを思い出させてくれるようで、思わず落涙せざるを得ませんでした。