「なぜ人は人を殺してはいけないのか」正解のない問題の一端を知る—— 『骨が腐るまで』
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『骨が腐るまで』(内海八重/講談社) ※ネタバレあり 幼くして大罪を抱えた主人公らを待ち受ける残酷な未来 「なぜ人は、人を殺してはいけないのか」 回答の難しいその問いに対するひとつの答えが、『骨が腐るまで』にある。多感な時期の中高生たちにこ
11歳の夏、人を殺して、洞窟の奥に死体を埋めた。それから毎年、5人の幼なじみは、夏休みの夜に儀式をする。罪を忘れず、友情を裏切らぬための儀式を。そして5年。16歳の夏。白骨化した死体。暴かれる嘘。姿のない脅迫者。鳴り響く電話と、命の千切れる音。骨は腐らず、罪は朽ちず。――いま、地獄がはじまる。