あらすじ

天保十二年二月常陸国行方郡潮来── 人々は一人の男の帰りを待ちわびていた。男の名は潮来の伊太郎… 村人たちは伊太郎がこの地を牛耳る牛堀の勘吉一家の圧政から救ってくれると信じていた。そして今日── 伊太郎が十年ぶりに潮来の地に帰ってきた!!
銀狼に孤独をみた(1)

天保十二年二月常陸国行方郡潮来── 人々は一人の男の帰りを待ちわびていた。男の名は潮来の伊太郎… 村人たちは伊太郎がこの地を牛耳る牛堀の勘吉一家の圧政から救ってくれると信じていた。そして今日── 伊太郎が十年ぶりに潮来の地に帰ってきた!!

銀狼に孤独をみた(2)

牛堀の勘吉に手籠めにされ、父親を惨殺されたお袖は潮来を去った。そのお袖を追って塩尻の宿にさしかかった伊太郎は、ひょんなことで関東の大親分・大前田の栄五郎へ宛てた書状を預かるが、それを狙った刺客が次々と伊太郎に襲い掛かる──!!

銀狼に孤独をみた(3)

天保十三年… お袖の消息を追う伊太郎の旅は続いていた。九十九里で地元の大網元・剛佐衛門と貸元・太兵衛の争いに巻き込まれた伊太郎は、伊太郎と同郷で幼馴染だという一人の女と出会う。ついに伊太郎は探し求めたお袖と巡り合えたのか!?

銀狼に孤独をみた(4)

渡世人たちの聖地と言われる日光へたどり着いた伊太郎は、そこで伊太郎を斬って名を上げようとする三下・仙太と一騎打ちとなる。誰もが伊太郎の勝利を疑わない中、右手の痺れが伊太郎を襲い、不意を突かれた伊太郎は仙太の白刃に体を貫かれてしまう…!!