あらすじ

青山の挑発にカッとなった颯馬を諭す担任教師・中嶋。自分を信頼し、慕ってくれる颯馬をかわいいと思いつつも、颯馬の兄である北斗や青山のことも気にしてしまう。どれだけ想おうと、自分に出来ることなど何もないのだと言い聞かせながら…。一方、母校に戻った青山は、中嶋にあることを提案するが!? 【フィカス】
奪う春、やじるしの先 1巻

知ってるよ。本当は――。受験生の弟を気遣いながらも昔の男と体を重ねる兄。そんな兄を心配しつつも共感できない弟。兄弟を見守る担任教師。気まぐれに関係を持つ元同級生。絡まり、燻り続ける心とはうらはらに、危うい均衡のなかで重ねる日々。それぞれの気持ちが向かう先に望む相手がいることを願いながら…。【フィカス】

試し読み
奪う春、やじるしの先 2巻

俺は無駄なことはしない。人生にプラスになる選択しかしないんだ。でも、無駄なうえに迷惑にしかならないこの「感情」が、いつまでも頭から離れなくて苦しい…。慕っている担任教師・中嶋と兄との間にある雰囲気に心がザワつく颯馬。嫉妬なのか。諦めなのか。それとも、どうにもならない現状へのイラだちなのか。誰に何をぶつければいいのかもわからず、行き場のない想いを抱えた颯馬は…!? 【フィカス】

奪う春、やじるしの先 3巻

青山の挑発にカッとなった颯馬を諭す担任教師・中嶋。自分を信頼し、慕ってくれる颯馬をかわいいと思いつつも、颯馬の兄である北斗や青山のことも気にしてしまう。どれだけ想おうと、自分に出来ることなど何もないのだと言い聞かせながら…。一方、母校に戻った青山は、中嶋にあることを提案するが!? 【フィカス】

奪う春、やじるしの先 4巻

「お前の大好きなナカジマセンセーと3人で楽しもうぜ?」挑発するような青山の言葉に心を乱される中嶋。一方、青山のいるホテルから中嶋の自宅へ向かった北斗は、今まで見たことのない顔をした中嶋と…。めまぐるしく動き出した「やじるし」の先にあるものは嫉妬か欲望かそれとも―― 【フィカス】

奪う春、やじるしの先 5巻

青山以外のことでこんなにボロボロになるなんて。やっぱり先生とお兄ちゃんは――。傷付き、自分を責め、ボロボロ状態の兄・北斗の言葉にずっと疑っていたものへの答えを見つけ、ショックを受ける颯馬。思わず、学校では「いつもの担任教師」の顔をしていた中嶋に兄との出来事を問いただすが…。【フィカス】

奪う春、やじるしの先 6巻

ようやく自分の感情と向き合うことにした中嶋。自問自答を繰り返し、見えた彼の本心とは…。兄とのことを気にしつつも中嶋の言葉を信じて学校へ向かう颯馬。青山との関係に自分なりの答えを見つける北斗。一方通行ばかりだったやじるしがお互いを向き合いはじめる第6巻! 【フィカス】

奪う春、やじるしの先 7巻

ああ。本当にぶっ壊れたんだなー…って―― 「担任教師と生徒」「元担任教師と元生徒」。誰にでも言えるような関係のなかで、本心を、本音を隠してきた3人が「やっと聞けた」「やっと話せた」ことは…!? 【フィカス】

奪う春、やじるしの先 8巻

長い長い冬を越え、さまざまな変化をもたらす春が来る。受験を終え、卒業を迎える颯馬を見送る中嶋が決めたことは――。恋に奪うもの、奪われるもの、それぞれのやじるしの最終点!! 【フィカス】