二和寺の稚児である平経正(たいらのつねまさ)は皇族でありながら、俊才に恵まれていた。彼に仕える行慶(ぎょうけい)はこの才能溢れる若者の奔放さを持て余しつつも、その目に見つめられると心が乱れていくのを感じていた。共に過ごす内に、行慶は地位や才能に恵まれた経正が周りからの嫉妬や好奇の目に晒されることに不満を覚えてゆく…。そんな中、経正が男に抱かれている部屋に呼ばれた行慶は、蚊帳の外から経正の喘ぐ声を耳にしてしまう。修行の身でありながら、経正に焦がれる浅ましい自分の本心を持て余した行慶は…。超歴史スペクタクル・ラブ!