あらすじ僕の父は数学の教師でテレビの講座にもなんども出ている。学校も近所もそれだけで父や僕を特別視した――でも、あんな奴、死んでしまえばいいのに……世間では立派だといわれている親父。でも、本当は母さんをいじめる悪い奴だ。小さな頃から「早く大きくなって、僕が母さんを守るんだ」と心に決めていた。いつしか母さんと僕は…… ひとつに結ばれた……でも、この血はいったい誰のものなんだ?せっかく母さんが僕だけのものになったのに……