あらすじ

上野駅地下道では浮浪者の衣服や髪に生息していたシラミが媒介し発疹チフスなどの病気が発生し始めていた。そんな中、8人の戦争孤児たちに母親的存在の静子とその娘の啓子が加わる。優しいお母さんと啓子をなんとか感染症が蔓延する地下道から出してあげようと懸命に働く彼らだったが…!? 東京上野の闇市を舞台に8人の戦争孤児たちが終戦直後の激動の時代を生き抜く、感動の大河ロマン、第2巻!

1945年3月10日、その日東京は米軍の爆撃機B29によって、大規模な絨毯爆撃を受けた。死者8万~10万ともいわれ、日本の敗戦を決定づけた東京大空襲であった。爆撃と炎は全てを消し去り、家はおろか街までをも人々から奪い取った。瓦礫の街とは対照的に、空はどこまでも青く広がっていた。幸運にも生き延びた者達は、廃虚の街を徘徊し、生き延びるために必死だった。そしてそんな人たちで駅の地下道は埋めつくされていた。東京上野の闇市を舞台に8人の戦争孤児たちが終戦直後の激動の時代を生き抜く、感動の大河ロマン!

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上野駅地下道では浮浪者の衣服や髪に生息していたシラミが媒介し発疹チフスなどの病気が発生し始めていた。そんな中、8人の戦争孤児たちに母親的存在の静子とその娘の啓子が加わる。優しいお母さんと啓子をなんとか感染症が蔓延する地下道から出してあげようと懸命に働く彼らだったが…!? 東京上野の闇市を舞台に8人の戦争孤児たちが終戦直後の激動の時代を生き抜く、感動の大河ロマン、第2巻!

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養う親も家も失って、上野の地下道に住みついた戦争孤児たちが、近づく冬に怯えて顔を曇らせていた昭和20年。どんな善良な国民もヤミ市という法律違反なしには生きてはいけなかった。政府の配給政策に従い一切のヤミ食糧を口にしなければ命を失う時代だったのだ。そんな時代のまっ只中、懸命に働く彼ら戦争孤児8人の元に家を建てる木材が届くのだったが…!? 疾風怒濤の戦後を描いた感動の大河ロマン、ついに完結!

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