あの子はきっと私のことを恨んでいるのよ……夫は単身赴任で、私は一人、狭い団地の中で、小学生の春美とようやく幼稚園に通い出す2番目の花枝、そしてまだおむつのとれない大介の三人の子育てに追われ息の詰まるような生活を送っている。誰にも頼れないイライラと子育てのストレスで、いけないとは思いつつも、いつも要領の悪い花枝に当たってしまう。ある日、まとわりつく花枝を追い払った拍子に事故が!打ち所が悪く花枝は死んでしまった……それから不可思議なことが私の周りで次々と…きっとあの子の霊の仕業なのね? 私を恨んでいるのね――