あらすじ

調査兵団は兵団志願の訓練兵達の中から「立体機動装置」を装備する兵の候補を育成するため、特別訓練クラスを設ける。訓練初日、ホルヘ教官は彼らをウォール・マリアの壁上に連れて行き、巨人の姿を見せた。初めて巨人の真の姿とその不死身ぶりを目の当たりにした訓練兵達は恐怖に囚われ、その日より調査兵団志願を取り消す者が相次ぐこととなった。そして、ローザももまた恐怖と意地の狭間で揺れ動いていた。
進撃の巨人 Before the fall 1巻

突如出現した巨人の脅威から身を守るため、人類は巨大な城壁を築き、その内側を生存圏とした。そして三十年後、壁内の最も外縁に位置する街であるシガンシナ区は、巨人を崇める「巨人様」と呼ばれる狂信者が招き入れた一体の巨人によって蹂躙される。そして、巨人の嘔吐物の中にあった妊婦の死体から奇跡的に生まれた赤ん坊がいた。後に彼は「巨人の子」キュクロと呼ばれ、数奇な運命を辿る!!

進撃の巨人 Before the fall 2巻

奴隷同然の身から脱したキュクロは、自らの呪われた生誕の地であるシガンシナ区を目指す。折しもシガンシナ区では十五年ぶりに壁外調査が再開されようとしていた。己が「巨人の子」ではないと証明すべく、調査兵団の幌馬車に潜り込むキュクロ。しかし、ウォール・マリアから出た外地には、彼の想像を絶する地獄が待っていた──!!

進撃の巨人 Before the fall 3巻

自らが人間であることを証明すべく壁外遠征に密行したキュクロだったが、目の当たりにした10m級巨人は彼の想像を遙かに超えた怪物だった。シガンシナ区に向けて退却する調査兵団の幌馬車は瞬く間に巨人に追いつかれ、キュクロと御者の兵士が捕らわれる。立体機動装置開発前の巨人との凄惨な戦いがここに始まる!!

進撃の巨人 Before the fall(4)

起死回生の策で巨人を足止めし、ウォール・マリア内に逃げ込んだキュクロ。しかし、彼を出迎えたのは、ダリオ殺害犯として“巨人の子”を追っていた憲兵団だった。シャルルの前で拘引されたキュクロは、裁判を受けることさえ許されず、巨人の餌として「国外追放」するという残虐極まりない刑に処せられる……!!

進撃の巨人 Before the fall(5)

巨人達の手から間一髪キュクロとカルディナを救ったのは、後に立体機動装置を呼ばれる装備の前身である「装置」だった。その「装置」を使用したホルヘ──彼こそは人類史上初めて兵団を率いて巨人を倒した元調査兵団隊長であった。シャルルが匿われている工業都市に導かれたキュクロは、一般人立ち入り禁止の黒金竹の伐採地で、ホルヘの口から十五年前の最後の遠征の前に行われた巨人捕獲調査の秘された真実を知る。

進撃の巨人 Before the fall(6)

元調査兵団隊長のホルヘがキュクロ達に語る、十五年前の巨人捕獲調査遠征。それは、調査兵団の精鋭に兵器開発の若き天才職人であるアンヘルを加え、巨人の弱点解明を目的とした人類の起死回生の作戦であった。しかし、かつてシガンシナ区に侵入し5000人もの被害者を出した10m級巨人《強欲(マンモン)》の出現により、兵団は潰乱する。しかし、それはこの遠征に参加した兵達にとって絶望の序曲に過ぎなかった。

進撃の巨人 Before the fall(7)

キュクロをダリオ殺害犯の一味として告発したシャルルの兄・シャビィは、シガンシナ区担当憲兵団隊長のグロリアに見出されて憲兵団入りすると共に、家出したシャルルを自らの手駒とすべくイノセンシオ家当主としての権力を使い、探索の網を広げていた。一方、キュクロもまたシャルルを工場都市に残し、新型「装置」の実戦テストを巨人相手に行うべくシガンシナ区へと向かう──。宿命のライバルの運命が交差する!

進撃の巨人 Before the fall(8)

新型「装置」の実地試験のためにシガンシナ区に向かったキュクロをゼノフォンの工房で待っていたシャルルだったが、帰還予定の日になっても彼は帰ってこない。その頃、工場都市では密かに反体制組織による反乱計画が進行していた。そして、そのメンバーの中に、任務で組織に潜入した憲兵団のシャビィの姿があった‥‥! 立体機動装置誕生の前日談を描く『進撃の巨人』衝撃のスピンオフコミック!!

進撃の巨人 Before the fall(9)

反体制組織による反乱の鎮圧のため、シガンシナ区担当憲兵団によって封鎖された工場都市。シャルルの身を案じるキュクロは、新型「装置」を使って壁内に単身降り立つ。しかし、そこには彼の予期せぬ宿命の再会が待ち受けていた……!

進撃の巨人 Before the fall(10)

実家のイノセンシオ家に軟禁されていたシャルルは、キュクロの生存を確信したことで、兄のシャビィの監視の隙を突いて単身屋敷を抜け出す。目的地は、「装置」の開発者アンヘルがいると思しき悪名高き「地下街」! 生死不明となったキュクロの代わりにシャルルを主人公とする最新刊の舞台は、後にリヴァイが育つことになる犯罪都市「地下街」。ウォール・シーナの闇を塗り込めた街の成り立ちが明かされる、原作ファン必読の巻。

進撃の巨人 Before the fall(11)

十五年前、“発明王”アンヘルは、新設の工場都市視察中、新素材の用途を検討するうちに新たな発想を得て、対巨人用の新装備の試作品を製作する。多大な成果を手にして彼がシガンシナ区に帰還したのは、人類が初めて壁の中に巨人の進入を許したあの運命の日だった……!!

進撃の巨人 Before the fall(12)

キュクロの生存を信じるシャルルは、「装置」改良のために開発者のアンヘルを地下街から連れ出し工場都市に向かう。その頃、調査兵団志願の訓練兵に匿われたキュクロが隠れ棲む猟師小屋に、反体制組織の残党狩りの憲兵が迫っていた!

進撃の巨人 Before the fall(13)

調査兵団志願の訓練兵の選抜訓練の最中、工場都市からアンヘルとシャルルが訪れて「装置」の完成形たる「立体機動装置」をキュクロ達に披露する。試験運用してその性能に驚嘆するキュクロ達。しかし、彼らがもたらしたのは朗報ばかりではなかった。調査兵団への「立体機動装置」の配備に際し、兵団存続にかかわる条件が憲兵団から突きつけられたのである。

進撃の巨人 Before the fall(14)

調査兵団は兵団志願の訓練兵達の中から「立体機動装置」を装備する兵の候補を育成するため、特別訓練クラスを設ける。訓練初日、ホルヘ教官は彼らをウォール・マリアの壁上に連れて行き、巨人の姿を見せた。初めて巨人の真の姿とその不死身ぶりを目の当たりにした訓練兵達は恐怖に囚われ、その日より調査兵団志願を取り消す者が相次ぐこととなった。そして、ローザももまた恐怖と意地の狭間で揺れ動いていた。

進撃の巨人 Before the fall(15)

巨人への恐怖を乗り越えたローザは、適性試験に合格して晴れて「立体機動装置」装備兵の候補となった。しかし、「立体機動装置」の訓練が始まったその日、ローザの装備する装置が不調を起こして飛翔中に墜落する。それは単なる事故ではなく、何者かの装置への細工によって引き起こされたものだった。調査兵団訓練地内に遠征の妨害を企図する者がいるのか!? 結束しかかっていた新生調査兵団に不穏な空気が流れる。

進撃の巨人 Before the fall(16)

調査兵団再編に半生を捧げた“英雄”ホルヘ、巨人に復讐するために「立体機動装置」開発への執念を燃やしたアンヘル、愛する者を奪った外地を目にしながらウォール・マリアを守り続けてきたマリア──幾多の想いを背負ってカルロ隊長とキュクロら新生調査兵団は不穏な天候の中、ついに壁外遠征に出立する。だが、新班長に任命されたローザは未だ知らない。これが絶望と隣り合わせの長い一日の始まりだということを。

進撃の巨人 Before the fall(17)

憲兵団から言い渡された期日に間に合わせるため、不穏な天候の中を遠征に出立した新生調査兵団。本隊から数十分遅れて最後尾を行くキュクロ達十班は、本隊の偵察隊が発した巨人発見の合図──「赤星」を確認して現場に急ぐ。一方、監察役として遠征に同行していた憲兵団のシャビィは先行して、いち早く赤星発射地点に達し、巨人と遭遇していた。「立体機動装置」誕生秘話を描く『進撃の巨人』プレストーリー、ここに完結!!