塀の外も中も私の居場所はないの!?物心ついたときには父の姿はなく、小料理屋を経営する母ひとりに育てられた。そこで働く板前の広志は母の恋人。高校から帰ってきたとある日、カラダを重ねるふたりの姿を見せつけられた――そしてついに広志の毒牙に掛かってしまう。高校を卒業し、逃げるように家を出た私に突然、広志から母が倒れたという一本の電話が入った。取るものも取りあえず家に向かうと、私のカラダを貪ろうと広志が待ち構えていた!思わず手にした包丁で……幸い命に別状はないものの、現行犯逮捕で私は刑務所に収監されることとなった。そこに待ち受けていたのは塀の中の女たちだけの容赦ないヒエラルキーだった……