あらすじ1890年9月の夜半、オスマン・トルコの軍艦エルトゥールル号が、現在の和歌山県串本町で沈没。遭難した乗員たちの救出活動を、島民は懸命に行う。そして時が経ち、1985年冬、イランイラク戦争のさ中、イランの首都テヘランに取り残され、命を脅かされていた日本人たちがいた。人々の選択と決断、そして、「ありがとう」の連なり。『もやしもん』『純潔のマリア』『惑わない星』の石川雅之が、国と国、人と人の絆を描く。
週刊モーニング2014年21・22合併号に掲載された32ページの読みきり。単行本未収録で電子のみ。 1890年にトルコの軍艦が和歌山県沖で沈没。事故の救助を行った日本は長らくその事を忘れていましたが、トルコの人々はその恩義をずっと忘れておらず、1985年のイラン・イラク戦争で、邦人救出に尽力してくれました。その一連の歴史を取り上げた漫画です。 作画の石川雅之先生、和風も西洋もどちらも上手いのでこの物語を描く上で適任ではないでしょうか。ドキュメンタリータッチで、かなり真面目な内容ですが過剰に美化などしてないのは良いですね。 トルコとの友情がこれからも続けばいいのですけど、少しでも裏切ったら逆に怖い国だな…と思いました。