あらすじ

安達ヶ原の幻の館で百年の眠りより呼び醒まされた紫靡帝。戦国の覇者になる命をあたえて黄泉の国に帰った父・家虎。未だ人としての思考を持たぬ紫靡帝に付き従う薬商人・金蔵。二人の奇妙な旅が始まった!!
しびとの剣 1巻

時は戦国―鬼が棲むという安達ヶ原にそびえる奇怪な城で、百年前に滅びた冴月家復興を願う家虎が行った禁断の法、それは、縫い合わせた死体に息子の魂魄をやどらせるというものだった。そして―永劫の眠りより、紫靡帝が甦る!!

しびとの剣 2巻

安達ヶ原の幻の館で百年の眠りより呼び醒まされた紫靡帝。戦国の覇者になる命をあたえて黄泉の国に帰った父・家虎。未だ人としての思考を持たぬ紫靡帝に付き従う薬商人・金蔵。二人の奇妙な旅が始まった!!

しびとの剣 3巻

なぜ紫靡帝は死ななければならなかったのか―― なぜ彼は永劫の眠りにより呼び覚まされたのか? 時はさらに遡り、その謎を解く「前世篇」紫靡帝転生が始まる!

しびとの剣 4巻

武芸に秀で、領民からも名君と崇められていた紫靡帝はなぜ死ななければならなかったのか 妖星と共に現れた蘭僧の占いによって運命を避けようとしたことが、皮肉にも冴月家を滅ぼす結果に――。「前世篇」は完結し、そして記憶が目覚めた紫靡帝が初めて己の意思で今、歴史を変える一歩を踏み出した!

しびとの剣 5巻

権謀渦巻く乱世に突如現れた巨大鎧武者からくり師・蘭剣に踊らされる陸奥の武士たち―― 約束の地を与えられた浪人片桐と子供たちに別れを告げる紫靡帝―― その紫靡帝の行く手を二人の僧が遮る! 僧の一人の名は吉法師。実の正体は“魔王”と呼ばれる戦国の覇者であった!!

しびとの剣 6巻

紫靡帝の魔剣・羅刹の露と消えたはずの織田信長は蘭剣のからくりによって復活! 執拗に紫靡帝を殺めんと仕掛けを施す蘭剣だが、事態はあらぬ方向に動いていく――魔性と化した信長は蘭剣の手綱を切り、神楽城家を壊滅させ、百合姫を強奪。さらに巨大鎧武者を操り紫靡帝を求めて大地を駆ける!

しびとの剣 7巻

この世に在らざる人、紫靡帝を抹殺するため、巨大鎧武者を操り戦いを挑むからくり師・蘭剣。陸奥の辺境・神楽城領で起きた天地を轟かす人外の死闘は領主・神楽城家の滅亡と、蘭剣の僕となった織田信長の死によって終焉を迎えたかに見えた。だが、そこに戦国の大巨星・武田信玄が現れ、紫靡帝と百合姫は乱世の激流に飲み込まれていく…。

しびとの剣 8巻

大鷲にさらわれた百合姫を追って、甲斐に入った紫靡帝。紫靡帝を待っていたのは彼を殺めることによって永遠の生命を得る約束を蘭剣と交わした武田信玄であった。百合姫を捜しに信玄の館をでた紫靡帝――だが、甲斐の地は人外の魔性と他国の忍びの者たちが蠢く結界が張り巡らされていた!! 果たして百合姫との再会は? 『しびとの剣』ここに完結!