あらすじ自分の症状が「パニック障害」というものだと理解した繭子は、心療内科に出かけていく。ハンサムな男の医者に、つい気を引くようなことを言ってしまい、また、嫉妬させれば望が自分と結婚したがるかもしれないと、嘘に嘘を重ねる繭子。次第に会社にも行けなくなり、飲み屋で馬鹿にされた派遣の女・国保 興(こくぼ こう)から望を奪われるという妄想に悩まされ……。「私は愛で治りたいだけなのに」。繭子の心は迷宮を彷徨う。