あらすじ

タリアンの事実上の妻として周囲に認められたテレジアは、革命政府が催す祭典での演説を成功させ、ボルドーの女王となる。勢いに乗った彼女はボルドーでの救済活動を本格化させるが、革命政府に背くその活動は反革命運動として捕らえられる危険と隣り合わせだった。テレジアを狙う新たな罠、そして宿敵・ロベスピエールの支配と攻撃から、彼女は逃れることができるのか…!?
欲望の聖女 令嬢テレジア 1巻

激動のフランス革命期を、天性の美貌と才知を武器に、華麗に奔放に生き抜いたひとりの少女がいた――。18世紀のヨーロッパ。貴族ではないものの、スペインの裕福な家庭に生まれた美少女・テレジアは、伯父と許されぬ恋に落ち、肉体関係をもってしまう。性の歓びに目覚めた彼女と、彼女の肉体に夢中になる伯父。だが、ふたりの関係は両親の知るところとなり…。フランス革命を終結させ、「熱月(テルミドール)の聖母」と呼ばれた実在の人物であるテレジアの、愛の遍歴が幕を開ける!!

欲望の聖女 令嬢テレジア 2巻

すべての男を魅了する天性の美貌と、あふれる才知、抜群の行動力をもつ少女・テレジア。恵まれた家庭環境だが平民の彼女が、貴族との恋に破れ、人生の伴侶に選んだのは、自分と同じ平民出身の貴族・ジャン・ジャックだった。幸せな結婚生活を夢見て迎えた初夜、テレジアは暴力的なセックスを強いられる。しかし、夜な夜な繰り返される理不尽な仕打ちに、テレジアが黙っているはずはなかった…!!

欲望の聖女 令嬢テレジア 3巻

暴力で自分を従属させようとする夫・ジャン・ジャックに見切りをつけ、仮面夫婦となったテレジアは、美青年将校・フェリクスと恋に落ち再び愛と性の歓びを謳歌する日々を送っていた。しかし、そんな彼女を突然襲った吐き気…それは愛人・フェリクスの子を妊娠した兆候だった!期限つきの恋、夫の選挙戦、そして出産と慣れない育児。革命の気運に揺れるパリで、テレジアの運命は大きく動き始める…!!

欲望の聖女 令嬢テレジア(4)

愛人・フェリクスとの恋に破れ、新しい恋を求めるテレジアの前に現れた男性。それは、弁舌冴える知的な青年・タリアンと、彼女を子供扱いして相手にしない美青年のアレクサンドル・ラメット伯爵だった。ふたりの間で揺れる想いに困惑しながらも、テレジアはアレクサンドルへの想いを募らせていく。そして、パリ市民がバスティーユ陥落を目指し、立ち上がったそのとき、自身の体を武器にテレジアの愛の戦闘も開始される。

欲望の聖女 令嬢テレジア(5)

新しい愛人・アレクサンドルは、煮え切らない態度でテレジアをやきもきさせる。バスティーユ陥落後も変わらぬ世の中に、パリ市民達が不満を募らせた結果暴動が起き、貴族であるテレジアの身にも危機が迫るが、彼女の関心はアレクサンドルのことばかりだった。しかし、彼女に横恋慕した男たちにより、姑息で巧妙な罠が仕掛けられ…。進展するフランス革命を背景に、テレジアの激しい愛の物語が綴られる。

欲望の聖女 令嬢テレジア(6)

革命勃発後、暴動が続くパリでテレジアの心を悩ませていたのは、恋人・アレクサンドルの浮気だった。彼女がアレクサンドルの謝罪を待ちわびているとき、物価高と飢えに苦しむパリの女たちはパンを求めて立ち上がり、国王一家のいるヴェルサイユに押し寄せる。そして、国王一家がついに民衆と対峙したその瞬間、テレジアはアレクサンドルとの恋のかけひきに勝利し、彼を淫らに責め立てていた…!!

欲望の聖女 令嬢テレジア(7)

激しさを増すフランス革命のさなか、テレジアは革命闘士となったタリアンと結ばれる運命を密かに確信した。一方、里子に出していた愛息・テオドールが屋敷に戻り、夫・ジャックに邪険にされるようになると、テレジアは夫との訣別を真剣に考え始める。そんなときテレジアのもとに吉報がはいる。革命の混乱を逃れ訪れたボルドーでは、華やかな恋と悦楽の日々が再び幕を開け…!?

欲望の聖女 令嬢テレジア(8)

ボルドーで再び独身に戻ったテレジアは、恋人・ラモットと愛を誓い合い、新しい恋の展開に希望を膨らませていた。しかし、革命が契機となって起こった戦争に、ラモットが招集されてしまう。彼の無事を信じて待つテレジアのもとに届いたのは、彼の訃報だった…。人の命を理不尽に奪う暴力への憎しみがテレジアに沸き起こり、彼女を変えていく。そんな折、運命の男・タリアンと再び出会った彼女は…!?

欲望の聖女 令嬢テレジア(9)

革命を逃れて移り住んだボルドーで、テレジアは革命政府の議員として派遣されてきたタリアンと再び出会い、快楽に溺れる日々を送っていた。しかしそのころ、革命の指導者ロベスピエールにふたりの関係を知らせる告知状が届き、彼に危険視されたテレジアに逮捕状が出される。タリアンの不在中に捕らえられたテレジアは監獄に収容され、間近に迫るギロチンの恐怖と戦うが…!?

欲望の聖女 令嬢テレジア(10)

タリアンの事実上の妻として周囲に認められたテレジアは、革命政府が催す祭典での演説を成功させ、ボルドーの女王となる。勢いに乗った彼女はボルドーでの救済活動を本格化させるが、革命政府に背くその活動は反革命運動として捕らえられる危険と隣り合わせだった。テレジアを狙う新たな罠、そして宿敵・ロベスピエールの支配と攻撃から、彼女は逃れることができるのか…!?

欲望の聖女 令嬢テレジア(11)

革命勃発後のフランスで、革命の名のもとに民衆が次々に殺されていく現実に立ち向かい、ボルドーで救済活動を続けていたテレジアだが、ついに彼女の存在は革命政府の頂点に立つ独裁者・ロベスピエールに危険視されることになる。彼はボルドーに自分の直属の部下を密偵として送り込んだ。明るさを取り戻していたボルドーに、再び暗い影が忍び寄る。そして、テレジアの身にも危険が…!?

欲望の聖女 令嬢テレジア(12)

フランス革命勃発後、ロベスピエールによる恐怖政治が敷かれてからも、テレジアはボルドーで人々の救済活動を続けていた。しかし、革命政府の圧力に屈しない彼女をロベスピエールは憎悪し、徐々に追い詰めていく。焦るテレジアは、彼の直属の密偵であるジュリアンを誘惑し落とそうとするが…。テレジアの逆転劇はなるか?そして、恋人・タリアンは?愛と官能のヒストリカル・ロマン、感動の最終巻!!