あらすじ

「私がもっと大人だったら、ちゃんとできたのかな」そう言って君は、僕の前で初めて泣いた。「最後に少し、旅行しようか」僕は、自然と君に告げる。「最後」の意味を自覚しつつも。
海へ行くのはまだ早い 第1巻 「クリーム」

…私の望みはただひとつ。あなたと恋がしたいだけ…河合二葉先生の初の本格長編ロマンは、なんの打算も計算もない、おそらく一生に一度しか出来ない純粋な恋に走るヒロイン・中田清花(ナカタサヤカ)と、彼女に果てしなく溺れていく教師・木戸誠一の切なくも激しく燃えるラブストーリー。「今夜は私、先生の匂いが移ったベッドでひとりで眠るんだね。なんか、うれしいような、さびしいような、変な感じ…」「幸福な気持ちを、泣きそうな微笑みでしか表せない。そんな恋もあるんだ…」「……先生を守りたかった。私がもっと大人だったらちゃんとできたのかな……」常にお互いを強く求め合う激しい恋に、やがて運命の時が近づいてくる…初めて担任を持つことになった若い木戸は、下校時の戸締まり中に理科室で読書中に寝てしまっていたクラスの中田清花と、お互い初めて個人的に言葉を交わす。彼女が心に残る木戸だったが…

海へ行くのはまだ早い 第2巻 「解剖実習」

…私の望みはただひとつ。あなたと恋がしたいだけ…河合二葉先生の初の本格長編ロマンは、なんの打算も計算もない、おそらく一生に一度しか出来ない純粋な恋に走るヒロイン・中田清花(ナカタサヤカ)と、彼女に果てしなく溺れていく教師・木戸誠一の切なくも激しく燃えるラブストーリー。「今夜は私、先生の匂いが移ったベッドでひとりで眠るんだね。なんか、うれしいような、さびしいような、変な感じ…」「幸福な気持ちを、泣きそうな微笑みでしか表せない。そんな恋もあるんだ…」「……先生を守りたかった。私がもっと大人だったらちゃんとできたのかな……」常にお互いを強く求め合う激しい恋に、やがて運命の時が近づいてくる…授業中に指先を切った清花を保健室に連れて行った木戸。応急処置をしようとする木戸に、清花は思いがけない行動に出る。「こんな傷どうって事ないわ。それよりも、目に見えない傷に気づいてよ」

海へ行くのはまだ早い 第3巻 「歪な花」

…私の望みはただひとつ。あなたと恋がしたいだけ…河合二葉先生の初の本格長編ロマンは、なんの打算も計算もない、おそらく一生に一度しか出来ない純粋な恋に走るヒロイン・中田清花(ナカタサヤカ)と、彼女に果てしなく溺れていく教師・木戸誠一の切なくも激しく燃えるラブストーリー。「今夜は私、先生の匂いが移ったベッドでひとりで眠るんだね。なんか、うれしいような、さびしいような、変な感じ…」「幸福な気持ちを、泣きそうな微笑みでしか表せない。そんな恋もあるんだ…」「……先生を守りたかった。私がもっと大人だったらちゃんとできたのかな……」常にお互いを強く求め合う激しい恋に、やがて運命の時が近づいてくる…清花のクラスメイトである仲田花苗は、同じ名字の読みの清花を意識しつつ、木戸にも密かに想いを寄せていた。ところが全くの偶然から、清花と木戸が激しく愛し合ってるところを目撃してしまい、思わず…

海へ行くのはまだ早い 第4巻 「八月の通り雨」

ますます関係が深まる清花と木戸だったが、二人の愛し合うシーンを動画で隠し撮りした花苗は、密かに想う木戸を自分に振り向かせようと、動画の存在を清花に告げる。しかし…

海へ行くのはまだ早い 第5巻 「おしまいは、夏・1」

愛が深ければ深いほど、相手のことを大切に思えば思うほど、自分を偽らざるを得ない。心の血を流しながら、思ってもいない言葉を叫ぶ「明るい場所で手をつなげないような恋愛なんか、意味がない」

海へ行くのはまだ早い 第6巻 「おしまいは、夏・2」

「私がもっと大人だったら、ちゃんとできたのかな」そう言って君は、僕の前で初めて泣いた。「最後に少し、旅行しようか」僕は、自然と君に告げる。「最後」の意味を自覚しつつも。

海へ行くのはまだ早い 第7巻 「おしまいは、夏・3」

「愛してるから、一緒に逝きたい」「愛してるから、生きていて欲しい」交差する想い。そして、最後の「賭け」。感動のフィナーレ。「清花いくよ」

海へ行くのはまだ早い 第8巻 番外編 「或る体育教師のつぶやき」

シリーズを彩る番外編3本。彼の弟との「出会い」。「こんな状況になって一番辛いのは、泣き叫ぶ身内に罵倒される事よりも、もう二度と君に会えなくなることだなんて」。心がきしむ。