あらすじ藤代組の次男である柾のもとに、若頭・鬼嶋からかかってきた電話は父・藤代組組長の訃報だった。だが、柾には実家に戻りたくない理由があった。それは組長代理を務める兄・戒の存在だ。高校時代、鬼嶋に組み敷かれている戒の姿を目にした柾は戒に対する抑えきれない欲情を自覚し、逃げるように家を出たのだった。それから七年──忘れたつもりだったのに、戒を見た途端、封じ込めてきた熱い想いが甦り…